引用元：スポーツ報知
東京・新橋演舞場で８日に行われた歌舞伎公演「風の谷のナウシカ」（原作・宮崎駿、２５日まで）の昼の部出演中に花道から客席に落下して、左ひじの一部を亀裂骨折した歌舞伎俳優の尾上菊之助（４２）が９日昼の部から復帰した。事故の原因となったトリウマに乗って退場する場面は取りやめとなった。
８日昼の部は事故の影響で途中で終了、同日夜の部は公演中止に。この日は演出の一部を変更したが、昼夜公演が行われた。尾上右近（２７）が冒頭の口上で８日の事故に触れ、「全力で取り組んでまいります」とあいさつ。菊之助のけがの影響と安全確保の観点から、宙乗りや立ち回り、日本舞踊を披露する場面も変更となった。
菊之助は患部を固定しながらの復帰。舞台に登場すると大きな拍手に包まれた。歌舞伎ファンの観客は「左ひじを固定している感じはあったけど、気にしている様子は全くなかった。声に張りがあって迫力ある演技。千秋楽まで頑張ってほしい」と激励。原作の大ファンだという観客は「ナウシカの世界観が忠実に表現されていて圧巻でした。けがの影響は感じなかった」と話していた。
報知新聞社
