#MeToo発端のハリウッド元大物プロデューサーが刑務所でコロナ感染

引用元:東スポWeb
#MeToo発端のハリウッド元大物プロデューサーが刑務所でコロナ感染

 セクハラ被害を告発する「#MeToo」運動のきっかけになったハリウッドの元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン受刑者(68)が、新型コロナウイルスに感染していることが分かった。同受刑者は女優らへの性的暴行で服役中。米芸能サイト「TMZ」は、心臓などに持病があるため、重症になる危険性が高いと伝えている。

 同受刑者は18日、ニューヨーク市内のライカーズ島刑務所から、ニューヨーク州バファローのウェンデ矯正施設に移された。22日になって感染が判明したため、現在は隔離措置が取られている。同施設では同受刑者を含めて2人が感染。ニューヨーク市内にある刑務所では21日時点で受刑者19人と職員12人の感染が確認されているが、TMZは「“氷山の一角”ではないか」としている。

 ワインスタイン受刑者は心臓病のほか、高血圧症や糖尿病などの疾患も抱えているとされ、治療のため、この数か月、入退院を繰り返していた。

 公判では別人と見間違えるほど衰弱し、介助されながら入廷する姿がみられた。

 同受刑者を巡っては、2017年秋に女優らへの性的暴行疑惑が相次いで発覚。「#MeToo」運動が世界的に広がるきっかけになった。判決公判は今月11日に行われ、女性2人に対する性的暴行で禁錮23年の実刑判決が下された。

 これまでプロデュースした映画は「恋におちたシェイクスピア」や「パルプ・フィクション」「ロード・オブ・ザ・リング」「キル・ビル」「英国王のスピーチ」など、映画賞受賞作や話題作がずらり。一方、同受刑者は自身の作品に米アカデミー賞を受賞させるため、積極的なキャンペーンを行っていたことも明らかになった。

 一連のセクハラ疑惑が浮上した後、同受刑者はハリウッドから事実上追放された。