いきもの水野&きくち氏「100日後に死ぬワニ」巨大プロジェクト説否定「現場の熱量が超えていって」

いきもの水野&きくち氏「100日後に死ぬワニ」巨大プロジェクト説否定「現場の熱量が超えていって」

 20日に最終回を迎えた4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」の作者である漫画家・イラストレーターのきくちゆうき氏と、3人組ユニット「いきものがかり」の水野良樹(37)が21日、水野の公式ツイッターで生配信を行い、ネットを中心にわき起こっている“電通案件”説を否定した。

 昨年12月12日の投稿からSNS上で毎日更新してきた漫画「100日後に死ぬワニ」は日ごとに注目が高まり、ツイッターフォロワー数は20日午後9時現在で212万人。きくち氏は最終話の掲載後、ツイッターでアニメ映画化、書籍化、グッズ化などを発表。「いきものがかり」とコラボレーションした動画をアップし、テーマソング「生きる」を書き下ろした。最終回後の動きの速さに、バックに大きなプロジェクトが関わっているのではないか?という“電通案件”説まで持ち上がる展開となった。

 水野は「まさかこんな展開になるとは…」とポツリ。「桜吹雪の向こうで電通のビルが燃えてるんです」と騒動に触れた。以前から対談の話はあったというが、「仕組まれているんじゃないかとか、なんかあるんじゃないかと思われるのは本意じゃないなという話になって」と急きょの対談となったことを明かした。

 水野は「電通案件とか出てますけど、電通さんは絡んでない」とキッパリ。「何カ月も前から巨大組織がいろいろな手を使ってとは出ているが、壮大なプロジェクトじゃなかった。電通さんは何もしてない」と“電通案件”説を明確に否定した。

 きくち氏も「僕が本当に個人的に始めた、こういうメッセージを込めてみんなにいろいろなことを考えてほしいという思いでワニ話を書いた。それで、いろんな人が共感してくれて、仲間もできて、いろいろ盛り上げてくれて、僕は感謝しかないし、こんな裏でデカいことになっているんだろうって言われるのは悲しい」とあらぬ方向に話がいってしまった心境を吐露。それでも「たくさんの人に見てもらえたのはうれしい」と感謝した。

 水野自身は2月中旬にきくち氏と初対面し、参加したという。水野は「この100日の間にたくさんのことが起こった。(関わった人が)みんな熱量をもってやっていて、僕も関わらせていただいた瞬間に、曲を書くってことになったけど、このスケジュールは間に合わないでしょ?って。普通のスケジュールじゃ間に合わない。曲を書くところまでは間に合うけど、実作業を進めていって、配信のシステムもあって、そういうのも現場の人の熱量で超えていってて」と説明。「僕らだけでじゃなくて、きくちさんに関わる人みんながそうで、俺らの立場も既存のルールも何とか現場の人を説得したりして進んだ。それはなぜかというと、100日があって、ワニのように一日を無駄にできないという気持ちになった。この作品が大好きで、奇跡がたくさん起こって、現場は奇跡がたくさん起こって夢のようなことがたくさん起こったけど、奇跡すぎて外側から見たら、これは仕組まれてるってなった」とこれまで流れを説明し、あくまでも“熱量”で飛び越えた奇跡だったと主張した。