賞金500万円を獲得した教え子も!小中学生のIT学習をサポート「未踏ジュニア」の人材支援

引用元:TOKYO FM+
賞金500万円を獲得した教え子も!小中学生のIT学習をサポート「未踏ジュニア」の人材支援

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。3月15日(日)の放送では、一般社団法人未踏、「未踏ジュニア」代表の鵜飼佑さんが登場しました。

◆学校の掃除当番の振り分けを…

高須:「未踏ジュニア」ではどのようなことをされているのですか?

鵜飼:経済産業省は「未踏事業」というプログラムを実施しているのですが、そこでは、25歳以下の優秀なIT人材を支援しているんですね。「未踏ジュニア」では、私を含め「未踏事業」のOBとOGが、プログラミングができる小中学生を応援します。

エンジニアが、メンター(助言者)として、ボランティアで子どもたちをサポートします。開発資金の援助もおこなっておりまして、上限は50万円です。「面白いものを作って、世界を変えていこう」という信念で活動している団体です。

高須:スタートしたのはいつからですか?

鵜飼:2020年で活動5年目になりますね。年間15人ほどサポートしています。

高須:すごい人材は発掘されましたか?

鵜飼:そうですね。学校の掃除当番の振り分けをルーレットにして、LINE Bot(LINEの自動発言プログラム)に組み込んだ子がいまして。大人も参加する「LINE BOOT AWARDS 2018」というコンテストでグランプリに選ばれて、賞金500万円を獲得しました。

高須:すごいなぁ!

鵜飼:そういう子たちを数多く輩出できるように活動しています。

◆開発したソフトがダウンロード1位に

鵜飼:自分のバックグラウンドを活かして、教育の分野に貢献したいなと思って、就活ではマイクロソフトを選択しました。世界中でWindowsは使われていますからね。2013年の話です。

高須:いきなりアメリカに行ったのですか?

鵜飼:はじめの3年間は東京のチームに所属していて、世界中のチームと連携を取りながら、開発をおこなっていました。

高須:どんな開発をしていたのですか?

鵜飼:シアトル・ベオグラード・東京の3チームで、教育系の新規事業を立ち上げまして。そこではアプリ開発をおこなっていました。私はプログラムマネージャーとして、製品のアイデア、デザイン機能、ターゲット層を考える仕事をしていました。

高須:なるほど。3チームで共同開発をするのですか?

鵜飼:ケースバイケースですね。私が担当していた1年目は「Office Lens」というカメラのアプリを開発しました。プリントやホワイトボードの文字を撮影すると、Officeに文字が反映されるアプリです。

高須:すごいじゃないですか!

鵜飼:それは、ほぼ日本で開発しましたね。中国とシアトルの力も少し借りました。世界中のApple Storeで、アプリのダウンロード数が1位になりましたね。