堂本光一「SHOCK」全公演中止 再開予定も開演7時間前に急きょ決断

 新型コロナウイルスの感染拡大が各分野に多大な影響を及ぼす中、主催の東宝が20日、Kinki Kidsの堂本光一(41)の主演ミュージカル「Endless SHOCK」の31日までの全公演を中止すると発表した。この日に公演を再開予定だったが、19日夜に政府の専門家会議が示した見解を受け、方針を転換。文書でコメントした光一は「たくさんの混乱を与えてしまった。また走り出せるよう最大の努力をしていきたい」と誓った。

 亡きジャニー喜多川さんの信念「Show must go on(何があってもショーは続けなければならない)」を体現してきた光一が、苦渋の決断を下した。

 「Endless SHOCK」は先月4日に東京・丸の内の帝国劇場で開幕。新型コロナウイルスの感染拡大により同27日に翌28日から今月10日までの公演中止を決め、その後も2度にわたり中止期間を延長した。

 18日午後10時に感染症予防対策を講じた上で20日午後6時からの公演再開を発表。開演7時間前の当日午前11時に公演が急きょ中止になり、その9時間後の午後8時に全公演中止とする“どんでん返し”が展開された。

 20日夕方、光一はジャニーズ事務所の有料会員サイトで「今回の中止は自分の意向が強いです」と告白。前夜の専門家会議後に主催側と話し合い、客席上を舞うフライングやキャスト50人が終始近距離で発声する演出上の特性、海外から招いたキャストの本国帰還要請などをかんがみた。

 座長としての責任感から「愛するファンの方や共演者にリスクを負わせて舞台に立たせる事はできません。皆様には大事な時間や予定、感情をぶち壊しにしてごめんなさい」と陳謝した。

 上演20周年イヤーを迎えた「SHOCK」は、これまでも光一の靱帯(じんたい)損傷や舞台セットの事故などの緊急事態を乗り越えてきた。

 光一は「Show must go onの真髄は一度立ち止まってしまったとしてもしっかり足元を見つめ また走り出すために今なにをやるべきか、、、まさに今こそ その時」と力強く宣言。開幕時、千秋楽前日の30日に達成予定だった単独主演回数1800回はお預けとなったが、すでに前を向いている。

 21日午後7時からフジテレビ系で緊急生放送される「FNS音楽特別番組 春は必ず来る」にVTR出演。カンパニー69人が19日に帝国劇場で収録した約8分の特別ショーを披露する。

 また、全公演中止発表後の午後10時頃、同舞台のインスタグラムで22日午後6時から全キャストでインスタライブを行うことを発表。光一は「インスタでこんな事やった人いないだろうなというような事やっちまいます」と宣言し、ファンに最善の誠意を尽くす。