坂井真紀、膨大セリフ量に初めて涙 「長くなかったらもっと楽しめた」と皮肉も

引用元:オリコン

 女優の坂井真紀が9日、都内で行われたNHK・BSプレミアム『シリーズ横溝正史短編集II』試写会に出席。『犬神家の一族』で犬神松子を演じた坂井は「言っても言っても終わらないセリフで初めて涙が出た」明かし、膨大な量のセリフを覚えることに苦心したことを明かした。

【全身ショット】艶やかな花柄ワンピース姿で登場した坂井真紀

 前作から大好きだったという坂井は「この話を頂いてとてもうれしかった。犬神家を30分(の番組)でやるって聞いて『どんなことになるんだろうな』と思っていた。衣装合わせとかも『わぁ、こういうふうにやるんだ』とワクワクしていた」と撮影を心待ちしていたという。

 しかし、撮影の話に入ると「とにかくセリフがすごく多かった。女優をやらせていただいている中でも、一番短い期間で一番長いセリフ(を覚えた)」と初めての経験だったと告白。監督に泣きついても、「監督は『言ってください』みたいな感じだったので、とにかく一生懸命覚えた(笑)。言っても言っても終わらなくて、言いながら私ちょっと泣いてました。(自然と)涙が出てきちゃって…。とにかく『一字一句間違えちゃいけない』という縛りもあった」と苦労を振り返った。

 「セリフが全てすごく面白くて、長くなかったらもっと楽しめたのかな思うくらいすてきなセリフばっかりだった(笑)」と皮肉を混ぜながら、「出来上がった作品を見て全て吹っ飛びました。参加させていただいたことを幸せに思う」と感謝していた。

 試写会には俳優の池松壮亮も出席した。

 2016年に放送した「横溝正史の作品を気鋭のクリエイターたちがほぼ原作に忠実に映像化」するシリーズの第2弾となる今回は、「貸しボート13号」(来年1月18日放送)、「華やかな野獣」(来年1月25日放送)、「犬神家の一族」(来年2月1日放送)の3本立て。池松壮亮は前シリーズと同じく金田一耕助役を務める。