俺たちの“キング”石橋、セミファイナルで個人2連勝!突出した「南場力」発揮 /麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
俺たちの“キング”石橋、セミファイナルで個人2連勝!突出した「南場力」発揮 /麻雀・Mリーグ

 端正なルックスを歪ませて、苦しみを隠すことなく戦い切った。Mリーグ2019 朝日新聞セミファイナル・3月19日の第2試合で、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)がオーラスに逆転、セミファイナル2勝目を獲得した。

【映像】キング・石橋が個人2連勝

 この試合の対局者は、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、石橋の並びでスタート。

 石橋は開局早々に沢崎へ9600点の放銃となる苦しい出だし。その後も失点が続き、東4局を迎えた時点で1万2400点持ちのラス目に。しかし今の石橋は南場に強い。南1局に沢崎から8000点をアガって原点近くまで回帰すると、その後もテンパイ収入でトップ争いに合流した。

 オーラス、ラス親を迎えた石橋。1本場は沢崎とのぶつかり合いとなり、危険牌を切るごとに苦悶の表情を見せた。この局はテンパイ流局となったが、2本場に好配牌が入る。

 序盤からホンイツ、七対子、メンツ手と広い選択肢の中、意思を込めて残した西待ちの七対子で、電光石火の3巡目、牌を横にした。

 松本が逆転手で追いすがり、高宮、沢崎が守勢に回る中、10巡目にようやく石橋に西が訪れた。リーチ・ツモ・七対子・裏ドラ2の1万8000点(+600点、供託1000点)のアガリとなり、これで勝負あり。「さすがキングや!」「王政復古の大号令」「バッシーきたああ」とファンの歓声を受けながら、嬉しいセミファイナル2連勝を決めた。

 元来のキャッチフレーズである「黒いデジタル」は鳴りを潜め、今は「キング」の異名を取る石橋。RTDリーグにおいて立て続けの国士無双放銃など、いろいろといじられることも多かったが、セミファイナルにおいてはレギュラーシーズンの不振ぶりを一気に吹き飛ばすような個人2連勝で、強烈な存在感を見せている。

 特に、この日の内容にもあったように「南場の石橋」とも呼ばれ、序盤でビハインドを背負っても、後半に逆転するところがファンの支持を得ている。終盤戦になり執拗に競りかけてくる“マムシ”こと沢崎との死闘を制した内容ある勝利であったこともあり、試合後は充実感に満ちた表情だった。1回戦ではチームメイトの朝倉康心(最高位戦)が痛恨のラス。インタビューでは「朝倉君、元気出して!」と勇気づける余裕も見られた。

 最後は「いい位置にいるので、セミファイナルをトップ通過して、ファイナルへ」と力強く宣言。はにかみつつも堂々としたこの姿にはファンも「キング!キング!」「キングのお言葉」「また頼むぞノブ!」とエールを送っていた。

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