明日海りお『ムーラン』声優!宝塚退団後初仕事「鳥肌が立ちました」

明日海りお『ムーラン』声優!宝塚退団後初仕事「鳥肌が立ちました」

 元宝塚花組トップスターの明日海(あすみ)りお(34)が、昨年11月に退団後の初仕事として声優に初挑戦することが19日、分かった。男役経験を生かし、ディズニーの実写映画「ムーラン」(5月22日公開)の日本版で男性と偽って兵士になる“男装の麗人”の主人公ムーランを担当。憧れのディズニー映画“デビュー”に「鳥肌が立ちました」と感激した。魔女のシェンニャン役は女優、小池栄子(39)に決まった。

 アニメ映画の名作「ムーラン」の実写化。女優として再スタートした明日海が、ディズニーの新たな挑戦に花を添える。

 同作は中国の南北朝時代を舞台に、重病の父に代わって男と偽り兵士になった少女ムーランの戦いを描く物語。1998年にアニメ版が公開。99年にアニメ界のアカデミー賞とされるアニー賞で作品賞に輝いた。

 明日海は2003年、宝塚歌劇団に入団。14年5月から5年半にわたり花組男役トップスターとして活躍後、昨年11月に退団し、元日から宝塚の大先輩、天海祐希(52)がいる大手芸能事務所の研音に所属した。

 宝塚退団後の初仕事が「ムーラン」の日本後吹き替えで声優に初挑戦。配給元のウォルト・ディズニー・ジャパンが「ムーランは訓練シーンなど男っぽい声色で演じる部分が多く、男役トップスターとして活躍した明日海さんなら魅力あるムーランを演じられる」とオファー。オーディションを経て大役を射止めた。

 明日海は語りだしたら1週間は止まらないというほどのディズニー好き。ディズニーの吹き替えオーディションに応募したいと思っていたところにオファーが舞い込み、運命に「鳥肌が立ちました」と感激した。

 初経験のアフレコでは「ムーランが男にふんしているときの声がすごくなじみ、男として振る舞うことのけなげさや初々しさがなくなってしまう」と、男役だった明日海ならではのムーランとの逆転現象に苦労することも。それでも「宝塚で戦うシーンを多く演じてきたため、力強いかけ声や息遣いにはすごく役に立った」とかつての経験を生かして乗り越えた。

 また、実写版オリジナルキャラクターで、ムーランに大きな影響を与える魔女シェンニャン役は小池に決定。ディズニー作品初の吹き替え参加で「夢だったのでうれしい」と大喜びし、「時には母のようにムーランを導くシェンニャンは優しくて愛情深い人。声をあてながら泣きそうになった」と感情移入して見事に演じた。