シンガーのフィオナ・アップル、ポール・トーマス・アンダーソン監督から精神的虐待を受けていた

引用元:ELLE ONLINE
シンガーのフィオナ・アップル、ポール・トーマス・アンダーソン監督から精神的虐待を受けていた

数々のヒット曲を生み出しつつも2012年からアルバムを発表していなかったフィオナ・アップル。8年ぶりの新作『Fetch the Bolt Cutters』をリリースすることを明らかにした。雑誌『ニューヨーカー』のインタビューでこのタイトルの由来について語っている。フィオナによるとこれはジリアン・アンダーソン主演のドラマ「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」のセリフ。ジリアン演じる警視が、ある少女が監禁され暴行を受けている部屋に入るために鍵を開けようと「ボルトカッターを持ってきて」というシーンから取っているという。フィオナは「発言することを恐れない、という意味を込めた」と語っている。 シンガーのフィオナ・アップル、ポール・トーマス・アンダーソン監督から精神的虐待を受けていた フィオナ・アップル(Fiona Apple)GETTY IMAGES その言葉通りインタビューでは薬物依存症や元恋人のポール・トーマス・アンダーソン監督との関係について赤裸々に語っている。1997年から2000年までアンダーソンと交際していたフィオナ。当時彼女はコカイン依存症だった。やめるきっかけになったのはアンダーソンとともにクエンティン・タランティーノ監督の家に遊びに行ったこと。「依存者は全員、コカインをやったQT(タランティーノ)とPTA(アンダーソン)とプライベートシアターに監禁されるのがいいと思う。もう二度とやりたくなくなる」。 シンガーのフィオナ・アップル、ポール・トーマス・アンダーソン監督から精神的虐待を受けていた ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson)、フィオナ・アップル(Fiona Apple)GETTY IMAGES 2人の自慢話を散々聞かされて嫌気がさしたと冗談まじりに話しているが、アンダーソンとの関係については真面目に語っている。「冷たくて批判的。短気だった」「彼との関係は痛みに満ちていた」とフィオナ。1998年のアカデミー賞でアンダーソンは映画『ブギーナイツ』で脚本賞にノミネートされたものの授賞はしなかった。フィオナによると式の後、アンダーソンは部屋で癇癪を起こして壁に椅子を投げつけたという。またあるパーティではまったく普通に振る舞いながら、彼女にだけ聞こえるように残酷な言葉や侮辱をささやき続けた。フィオナも「これは健全な関係ではない」と自覚、父親の家に避難したこともあったが結局アンダーソン監督の元に戻ってしまっていた。 シンガーのフィオナ・アップル、ポール・トーマス・アンダーソン監督から精神的虐待を受けていた フィオナ・アップル(Fiona Apple)、ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson)GETTY IMAGES 「身体的な虐待は受けていなかった」というフィオナ。でもファンには「私たちが付き合っていた頃を懐かしく思い出すのはやめて」。アート系のキュートなカップルとして注目を集めていた2人がこんな関係だったとは……。ファンに大きな衝撃を与えそう。
(text : Yoko Nagasaka)