ブルゾンちえみは“背水の陣” なぜ芸能人は海外留学したがる

ブルゾンちえみは“背水の陣” なぜ芸能人は海外留学したがる

 3月いっぱいで所属事務所を退社し、海外留学すると、14日に報じられたお笑いタレントのブルゾンちえみ(29)。

 本名の藤原史織で活動は続けるというが、芸能プロ関係者は「時間の問題だと思っていました」と、こう続ける。

「ブルゾンは『35億!』が決めゼリフの“キャリアウーマン”ネタで2017年にブレークしましたが、そもそも本人もキャリア志向が強いんです。教員を目指して島根大学教育学部に進んだインテリで、以前から環境問題にも関心があった。ただの芸人で終わるつもりはなかったんです」

 8月で30歳という節目の年。ネット上の反応も〈まだまだ挑戦できる年齢〉〈環境を変える勇気は素晴らしい〉などと、おおむね好意的だ。イケメン評論家でラジオパーソナリティーの沖直実氏はこう言う。 

「早くに売れっ子になってしまったせいで、逆に5年後、10年後の自分に不安を感じたり、新しい“武器”を身につけたいと考えたとしても不思議はない。それに一度リセットして新しいことに挑戦しようにも、ブルゾンさんのような人気の芸能人は日本では顔が知られすぎていて、人の目だって気になるはずです。“顔バレ”していない新天地で、ゼロから自分を試してみたいと思ったのかもしれませんね」

 まあ、ブルゾンに限らず、一度リセットするために“海外留学”する芸能人は少なくない。17年からニューヨークに拠点を置いているお笑いコンビ「ピース」の綾部祐二(42)もそうだろう。コラムニストの桧山珠美氏はこう話す。

「相方の又吉直樹さんが15年に芥川賞を受賞し、“コンビ内格差”が生じましたからね。それに芸人の場合、海外留学もネタのひとつにはなる。綾部さんだって、3年住んでも英語が話せないなんてネタになっています。ニューヨークに短期留学した渡辺直美さんは海外でもウケている。4日に英ロンドンから帰国したウエンツ瑛士さんも、しばらくは留学ネタで引っ張れるでしょう」

 単純にリフレッシュしたいから海外で生活なんてわがままも許されるのが芸能人だ。もっともブルゾンは、事務所や名前までかなぐり捨てるという“背水の陣”。

「海外留学ではありませんが、俳優の柳楽優弥さんも一時期アルバイト生活を送っていたから、今がある。いったん離れて休み、違った経験をすることがプラスに働くという好例でしょう。ただ、それも、柳楽さんのようにもともと才能や実力があってこそです。戻ってきた時にプラスアルファがなければ、『何をやっていたの?』と叩かれるリスクはある」(沖直実氏)

 ブルゾンは、インスタグラムのフォロワー数が220万人超という人気を誇る。プレッシャーをバネに頑張ってもらいたいものだ。