“ツアー断行”ジェネシス、ピーター派だけどフィルにもお世話になりました 高嶋政宏・こだわりの極意

引用元:夕刊フジ

 なんと、ジェネシスがイギリスでツアーをやるらしい! なんと、10分でソールドアウト!

 今、日本は新型コロナウイルスでそれどころではないですが、ツアーやるんだから、来年とかに来日する可能性がゼロではないことの証。ワールドツアーに出れば日本にも寄るかもしれない。むちゃくちゃうれしい!

 もちろんピーター・ゲイブリエルとスティーブ・ハケットは出ないんだろうけど、僕が敬愛してやまないキング・クリムゾンも絶対やらないといってた昔の曲を最近は惜しげもなくやるくらいだし、完全になしではないのかも。

 ハケットは何度か観に行きましたが、“生ピーター”はないんです。1曲だけでいいから歌ってほしい! 2016年のスティングとのジョイントツアーで、『月影の騎士』を歌ったじゃないですか、なんとかお願いします!

 昔、重病の息子さんの看病でレコーディングに遅れたらフィル・コリンズから「テメェ、何やってたんだよ!」的なことを言われたとか、『ラム・ライズ・ダウン・オン・ブロードウェイ(眩惑のブロードウェイ)』の内容があまりにもピーターのソロアルバムみたいだったんでメンバーと軋轢(あつれき)ができたとか、いやピーターが精神的におかしくなったのだとか、ホントなんだか嘘なんだか分からない話が脱退当時に飛び交いました。

 僕らファンは本人たちに聞けるわけもなく、ただただその後のジェネシスとピーターの大成功ぶりを複雑な気持ちで見守ってきたわけで、来年くらい日本に来てくんないかな~。

 ジェネシスは武道館の2階席の後ろで一度観ただけで、ほぼ映像の中の伝説のアーティスト。ピーター脱退後、最初にフィルの歌を聴いたとき、あまりにピーターに似ていてびっくり仰天でしたが、僕はあくまでピーター・ゲイブリエル派です。

 とにかく今はこの奇跡のライブの音、映像が1日も早くリリースされることを祈っております。ライティングもすごいんだろうな~。

 それにしても、バブルの頃のフィルは神がかってましたよね。大学の頃、プログレ仲間と、ジェネシスをダメにしたのはフィルだとか息巻いてましたが、ディスコで女の子をナンパするときの話題のためだけに、フィルのソロ聴いてました。いや~不謹慎ですみません!

 ■高嶋政宏(たかしま・まさひろ) 1965年10月29日生まれ。東京都出身。87年、映画『トットチャンネル』で俳優デビュー。映画『AI崩壊』が公開中。4月からはドラマ『映像研には手を出すな!』(MBS/TBS)に出演。また、CS旅チャンネルで『高嶋政宏の旅番長“激動!ベトナム縦断編”』も放送中。