堀ちえみ、歯科医による舌がんの見逃しあった「大きな病院に行けば良かったのにと何度も思いました」

引用元:スポーツ報知
堀ちえみ、歯科医による舌がんの見逃しあった「大きな病院に行けば良かったのにと何度も思いました」

 歌手の堀ちえみ(53)が17日放送のテレビ朝日系「たけしの家庭の医学 最終回緊急SP」(火曜・後7時)に出演。昨年2月、ステージ4の舌がんであることを公表。手術の末、克服したものの最初の時点で発見の遅れがあったことを明かした。

 2018年5月、テレビ局でのメイク中、舌の裏側にピリッとした痛みを感じたという堀。「舌の裏の左側にプチッと本当に小さいものができていて…」と言うとおり、口の中にできた“できもの”、いわゆる「前がん状態」で切除できた段階のものを普通の口内炎と思い込んで見逃してしまった。

 しかし、口内炎なら2週間で自然治癒するはずが、1か月たっても治らず。3か月後には歯磨きの際、口内に強い痛みを感じ、「クレーターみたいに真ん中に穴が空いて、突起したところがへこんだ感じになっていた」と言う。突起の周囲が堅くなり、隆起するのが舌がんの特徴。すでに前がん状態から舌がんになってしまっていた。

 「服用していたリウマチの薬の副作用に口内炎があったから…。口内炎だと思い込んでいたら、その時点でがんだった」と振り返った堀。「他の部位はもしかしたら、がんになるかもと腫瘍マーカーとか検査やってきたのに、肝心の口の中を見逃していた。悔しさが何度もこみ上げてきました」と続けた。

 夫のすすめで歯科医に行き、突起部分を焼き切るレーザー治療を受けたことも落とし穴に。表面を焼いたことで傷口がふさがれ、いったん痛みは収まったが内部でがん細胞は増殖していた。

 さらに1か月後には痛みに加え、しびれる感覚まで発生。突起部分も大きくなっていた。「5人も子どもを産んで、痛みに耐える経験があった。舌がんに関しては痛みが重要なのに我慢してしまったところがあるのかな」と堀。

 収まらない痛みに以前、診断してもらった歯科医院で診てもらった。「先生に『これは悪性ではないんですね?』と聞いたら、『違います。大丈夫』と言われて信じてしまった」と歯科医による誤診があったことも明かした堀。

 「思い込みと浅い知識があった。自分の中で思い込んでしまった。大きな病院に行けば良かったのにと何度も思いました」と猛省していた。 報知新聞社