最低映画を選ぶ“ラジー賞”、『キャッツ』が不名誉の最多6部門受賞

最低映画を選ぶ“ラジー賞”、『キャッツ』が不名誉の最多6部門受賞

 毎年、その年の最低映画やキャストが選ばれる最低映画の祭典ゴールデン・ラズベリー賞。現地時間16日に第40回の受賞作品と受賞者が発表になり、トム・フーパー監督のミュージカル映画『キャッツ』が、最低映画賞、最低助演女優賞、最低助演男優賞、最低スクリーン・コンボ賞、最低監督賞、最低脚本賞の最多6部門に輝いた。

【写真】愛すべき最低映画がズラリ!頂点を極めた「歴代ラジー賞」フォト特集

 最低映画賞のラジー賞ことゴールデン・ラズベリー賞。例年ではアカデミー賞授賞式の前日に発表されるが、今年は第92回アカデミー賞授賞式が前倒しのスケジュールになった影響で、1ヵ月以上遅れての発表となった。

 2部門での受賞となったのは、俳優のシルヴェスター・スタローンがランボー役に返り咲くアクション『ランボー ラスト・ブラッド』。最低リメイク、パクリ、続編賞と、人命と公共財産の軽視がひどすぎる映画賞を受賞した。スタローンは最低主演男優賞を逃し、同賞はラジー賞常連のジョン・トラヴォルタに渡った。

 ラジー賞で唯一の栄誉賞となる名誉挽回賞は、ネットフリックス作品『ルディ・レイ・ムーア』でタイトルロールを演じる俳優のエディ・マーフィが受賞している。

 第40回ゴールデン・ラズベリー賞の受賞者・受賞作品は以下の通り。

■最低映画賞
『キャッツ』

■最低主演男優賞
ジョン・トラヴォルタ『The Fanatic(原題)』&『ワイルド・レース』

■最低主演女優賞
ヒラリー・ダフ『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』

■最低助演男優賞
ジェームズ・コーデン『キャッツ』

■最低助演女優賞
レベル・ウィルソン『キャッツ』

■最低スクリーン・コンボ賞
『キャッツ』
2匹のネコ&2つの半人間の毛玉なら誰でも

■最低監督賞
トム・フーパー『キャッツ』

■最低脚本賞
『キャッツ』

■最低リメイク、パクリ、続編賞
『ランボー ラスト・ブラッド』

■人命と公共財産の軽視がひどすぎる映画賞(新設)
『ランボー ラスト・ブラッド』

■名誉挽回賞
エディ・マーフィ『ルディ・レイ・ムーア』