ベッキー「キューピッドは愛犬お市。実家と新しい家族の縁がつながった」

引用元:婦人公論.jp
ベッキー「キューピッドは愛犬お市。実家と新しい家族の縁がつながった」

本日、第一子の出産が報道されたベッキーさん。自分を癒やし、時に飼育の厳しさを教えてくれたたくさんのペットたちによって、「かわいい」から「守りたい」へ、動物との向き合い方が変化していったと言います(構成=篠藤ゆり 写真提供=ベッキーさん)

【写真】推定20歳のケヅメリクガメのガラパゴスも

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◆ヘビを怖がっている友達のことが不思議で

物心ついた頃から、実家にはさまざまな動物がいました。歴代のペットを挙げると……長くなりますよ(笑)。犬、猫、野ウサギ、ハリネズミ、モルモット、大型インコのヨウム、ヘビ、ケヅメリクガメ、小型猿のピグミースローロリスなど。犬はミックス、ダルメシアン、シベリアン・ハスキー、ローデシアン・リッチバック、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア。ヘビはコーンスネークのほか、2種類いましたね。

イギリス人の父はアフリカのジンバブエで生まれたので、動物と触れ合って育ったそうです。母も大の動物好き。そんな環境ですから、私も小さい頃から、動物が身近にいるのが当たり前。でも、動物のお世話は両親がやっていたので、私と1歳下の妹は、もっぱら遊び担当でした。

小学校に入ると、「うちはちょっと変わっているのかも」と気づきました。みんなはヘビを怖がるけれど、私はまったく怖くないし、頭に巻いて遊ぶことだってできる。友だちがうちに来た時、ヘビに怯えるのを見て、「こんなにかわいいのになあ」と不思議な思いになりました。私の両親は子どもの教育のために、意識してさまざまな生き物を飼っていたようです。言葉でコミュニケーションを取れない動物を飼うには、「相手が何を望んでいるのか」「どういうことをされるとイヤなのか」を考えて接する必要があります。そうした経験を通して、思いやりの心を学べると考えていたのでしょう。

また、食物連鎖についても早くから意識していたと思います。肉食動物のエサとなった生き物の気持ちになって泣いたことも。私たちもご飯を食べる時は、心をこめて「いただきます」と言わなくてはいけないと、自然と教えられました。

◆飼育知識が足りなくて思わぬ苦労も

私が初めて自分から飼いたいと言ったのが、熱帯雨林で暮らすサルのピグミースローロリスです。当時私は大学生で、すでに芸能活動も始めていましたが、仕事でひと月に3回もスローロリスに接する機会があって。これも何かのご縁だと思い、「自分でお世話をするから!」と両親に訴え、飼い始めました。

しらす、と名付けた彼のお世話は、想像以上に大変で……。エサとなるイモムシを育てなくてはいけないし、夜行性で夜中に脱走騒ぎを起こすこともたびたび。ガラスケースから逃げ出して、棚や家具の隙間に身を隠されると、探すのも一苦労です。

飼育に必要な知識が足りなくて、飼ってから知ることもありました。唾液には毒があるし、想像していたよりも牙が鋭い。性格は凶暴で、抱っこもなかなかさせてくれません。学業と仕事の両立で忙しかったこともあり、結局、母の手を借りることに……。

「かわいい」という気持ちだけで飛びついてはいけないと、つくづく反省しました。7年前に天国へ行きましたが、ちゃんとお世話ができていたのかな、と今でも気になります。

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