宝塚月トップ珠城りょう号泣…退団決断きっかけ告白

引用元:日刊スポーツ
宝塚月トップ珠城りょう号泣…退団決断きっかけ告白

近年では天海祐希に次ぐ9年目スピード就任だった宝塚歌劇団の月組トップスター珠城(たまき)りょうが17日、大阪市内で退団会見を開き、号泣しながら昨秋に月組が新体制になったことがきっかけと話した。

昨年4月、2番手として支えてくれていた美弥るりかが退団し、新たな月組が誕生。涙で声を震わせつつ「ああ、そろそろ、今まで背負ってきたもの…少しずつ…おろしてもいいのかな…と思うようになった」と語った。

白のスーツ、グレーのベストに淡いブルーのネクタイ姿。組子には前日の稽古前に、相手娘役の美園さくらには、今年1月に伝えたという。

直近の名古屋・御園座公演「赤と黒」が、新型コロナウイルスの感染拡大により、途中で中止になったこともあり「感染症でたいへんな中、集まっていただき、感謝いたします」とも口にした。

「男役10年」と言われる劇団にあって、9年目で頂点に立った珠城は、17年正月公演「グランドホテル」でお披露目。以来、海外ミュージカル、大作が続き、劇団の小川友次理事長は「珠城はまっすぐな性格で、プレッシャーもあったと思うが、真摯(しんし)に正面からぶつかってくれた。頭が下がる思いです」とねぎらった。

珠城は08年入団。172センチの長身と、男役として恵まれた体を生かしたダイナミックなダンスが武器。月組一筋で15年9月、龍真咲の後任として9年目で同組トップに就いた。10年以内の就任は、7年目の天海祐希に次ぐスピード昇格だった。

退団公演は11月13日に兵庫・宝塚大劇場で開幕予定の「ロマン・トラジック『桜嵐記(おうらんき)』」「スーパー・ファンタジー『Dreamer Chaser』」。東京宝塚劇場公演千秋楽の来年2月14日をもって退団する。