これがセミファイナルだ!リーグ初の戦いがスタート 初戦は内川幸太郎が大接戦制す/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
これがセミファイナルだ!リーグ初の戦いがスタート 初戦は内川幸太郎が大接戦制す/麻雀・Mリーグ

 今期からMリーグに導入された新システム「セミファイナル」がスタートした。記念すべきMリーグ2019 朝日新聞セミファイナル・3月16日の1回戦では、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)が、全員2万点台フィニッシュとなる大接戦を制し、初陣を飾った。

【映像】セミファイナル初戦は内川が勝利

 セミファイナルでは、レギュラーシーズンを勝ち上がった6チームがポイントを半分持ち越し、16試合を戦ってファイナル進出4チームを目指していく。首位通過のセガサミーフェニックスと6位通過のU-NEXT Piratesとの差は、697.8ポイントだったので、348.9ポイント差の状態で戦うことになる。初戦はこれからさらに激しさを増すファイナル進出争いを予感させるかのような大接戦となった。

 対局者は起家からTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、内川、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)。

 東1局、内川はリーチ・ツモ・平和・ドラで5200点と好スタートを切った。東4局1本場でも先行リーチを放ち、リーチ・七対子・ドラ2・裏ドラ2で1万2000点(+300点、供託1000点)を加点し、3万点台のトップ目に立って南場を迎えた。

 南1局2本場では、6巡目に6・9索待ちで平和テンパイを入れたが、局進行を優先するためヤミテンに構えた。9巡目に9索でアガれば三色同順になる手代わりをしても、河の状況から「6・9索待ちがいいわけではない」とヤミテンを続行。しかし11巡目に白鳥が仕掛けを入れたことにより「(白鳥と)2人で黒沢さんの親を落としに行くなら」と同巡にツモ切りリーチを決断したが、黒沢のヤミテンにかわされた。

 続く南1局3本場では、打点よりもスピードを優先し、仕掛けを入れてチャンタ・ドラをツモって2700点(+900点)をアガって黒沢の親番を流すと、オーラスでは、刻々と変わる状況に臨機応変に絶妙な押し引きを見せ、トップ目のまま逃げ切り、初戦トップをもぎとった。

 勝利者インタビューでは「めくり合いの勝負を避け、いつもよりは点棒を持っている時は大事に構えていた」と南1局2本場をはじめとするセミファイナルならではの心境を吐露し、胸をなで下ろした。セミファイナルの初戦を託されたことに関しては「これにかけるという意気込みでした」と笑顔を見せると、ファンも「さすがエース」「手順マエストロ」と沸いた。

 今年は3月14日、東京・靖国神社にあるソメイヨシノが、統計観測史上もっとも早い開花を記録。東京が2020年の桜前線のスタートを切ったように、KADOKAWAサクラナイツのプリンスもセミファイナルで好スタートを飾った。【福山純生(雀聖アワー)】

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