斉藤由貴、南野陽子から松浦亜弥まで!トップアイドル熱演の名作「スケバン刑事」

斉藤由貴、南野陽子から松浦亜弥まで!トップアイドル熱演の名作「スケバン刑事」

1985年~87年にかけてシリーズ3部作が放送されると、テレビの枠を飛び越えて社会現象を巻き起こした不良ドラマの金字塔「スケバン刑事」。2006年には松浦亜弥主演で18年ぶりの新作映画が公開され、長らくファンから愛されている作品だ。

【写真を見る】「スケバン刑事(映画版)」に出演した南野陽子

そんな名作を東映チャンネルでは「スケバン刑事スペシャル」と銘打って、『スケバン刑事(映画版)』『スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲』『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』の映画3タイトルと、地上波ローカル深夜帯で放送された未パッケージのシリーズ総集編「スケバン刑事 SAGA」を4月1日(水)より放送する。

女子高校生が警察の象徴である桜の代紋入りの重合金製ヨーヨーを武器に巨悪と戦うという今見ても異彩を放つストーリーが展開される「スケバン刑事」。主演を務めた斉藤由貴(初代)、南野陽子(2代目)、浅香唯(3代目)を一躍トップアイドルに押し上げたモンスタータイトルでもあった。

ブレイク前の彼女たちがセーラー服姿でアクションシーンに挑戦する姿はそれだけでも貴重といえるが、さらに今回放送される『スケバン刑事(映画版)』と『スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲』は南野と浅香が映画初主演を飾った記念すべき作品。その演技にはまだあどけなさが残っており、今では見ることができない初々しさがしっかりと収められている。

また、時代を経て制作された『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』では、初代麻宮サキを務めた斉藤が松浦の母親役でカムバックしている。テレビシリーズで斉藤は宿敵との戦いの末に生死不明だったため、これはファンにとって嬉しいサプライズになった。作中ではその後に斉藤が歩んだストーリーも暗示されているので、見逃し厳禁だ。

そして「スケバン刑事」の見どころといえば、何といっても「麻宮サキ、またの名はスケバン刑事」に代表される独特の口上だ。ドラマ世代なら誰もが真似をした名ゼリフだが、ご存知の通りそのセリフはシリーズごとに違っている。

初代では「てめえら、許さねえ」と江戸っ子の気風の良さが感じられたが、2代目は「おまんら、許さんぜよ」と土佐訛りになり、3代目になると「許さんかいね」と九州弁に変化。キャラクターの魅力が凝縮されたセリフは、思わず聞き惚れてしまうに違いない。

当時を過ごした者にとっては懐かしく、初めて見るという若い世代にとっては斬新な「スケバン刑事」。今なお色褪せることのないその世界観に、どっぷりとはまっていただきたい。

文=安藤康之 HOMINIS