佐藤健「恋つづ」“キュン攻め”LINE人気に見えた新たな視聴率の鉱脈

佐藤健「恋つづ」“キュン攻め”LINE人気に見えた新たな視聴率の鉱脈

 病院を舞台にしたドラマが目立った1月期の連ドラ。14日に「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(日本テレビ=土曜夜10時)がフィニッシュし、今週から毎日のように最終回を迎える。

「終盤になってグッと視聴率を上げてきたTBSの2作品が、どんな数字を残すのか。特に、10日の第9話で15%に迫る数字を出した『恋つづ』の最終回には業界全体が注目しています」(広告代理店関係者)

 TBSの2作品とは、17日に最終回を迎える「恋はつづくよどこまでも」(火曜夜10時)と、22日に最終回を迎える「テセウスの船」(日曜夜9時)のこと。

「『テセウス』は原作とは違う真犯人がいるという公式発表がされてから、がぜんネット上での“考察”や“検証”が盛り上がりました。『恋つづ』は、恥ずかしくなるほどベタなラブコメに吹っ切った“キュン攻め”がネット上を騒がせて、それが視聴率に結びついた」(テレビ誌ライター)

 ネット上の考察合戦や検証合戦の盛り上がりが終盤の視聴率を押し上げるのは、昨年の「あなたの番です」(日本テレビ)で実証済みだ。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「だから『テセウス』が数字を伸ばすのは分かるんですが、ベタすぎるラブコメの『恋つづ』がリアルタイムの視聴率を上げてくるとは意外でした」としながら、「でも、何となく分かる気もするんですよね」と、こう続ける。

「先日、居酒屋で飲んでいたら、周囲の推定30代後半から40代後半の複数の女性客のスマホが同時に鳴りました。見回すと、着信音を消している女性も、同時にスマホの画面に見入っていました。偶然にしてもちょっとおかしいなと思って、隣の女性に聞いてみたら、『タケル(佐藤健)のLINEだよ』って。佐藤の公式LINEがつくる“疑似恋人感”が、『恋つづ』をリアルタイムで見たくなるようにさせている部分も大きんじゃないかと」

 実際、日刊ゲンダイDIGITALでは20代女性記者が1月下旬、このLINEの「友だち」になってメロメロになり、その体験記をアップしている。

「恋つづ」で“キュンキュン魔王”ぶりを見せている佐藤。ちなみに佐藤のLINE公式アカウントは「有名人」カテゴリーの中で堂々の1位だ。「友だち」数は350万人を超える。

 一般女子たちの生々しい妄想を公式LINEでかき立てることで、視聴率の上昇も「つづくよ」か。だとしたら、新たな視聴率の“鉱脈”がここにあるかもしれない。