窪田正孝、初のマカオ映画祭は「ギラギラ!」三池崇史は監督より強かった夢を明かす

引用元:映画ナタリー

「初恋」キャストの窪田正孝、内野聖陽、ベッキー、監督の三池崇史が、12月7日に第4回マカオ国際映画祭へ出席した。

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本作は負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫したプロボクサー・葛城レオが、自身の余命がわずかだと知りアンダーグラウンドの世界に足を踏み入れる様子を描く物語。同映画祭においては、ノンコンペティションで世界から選りすぐりのジャンル映画を上映するフライングダガー部門に出品された。

海外メディア向けの囲み取材で、香港映画からの影響を尋ねられた三池は「僕は映画監督になりたかったというよりも、ブルース・リーになりたかった!」「カンフー映画は子供の頃からたくさん観ているので、監督として以前に人間として影響受けている」とコメント。窪田は「体力的につらかったですが念願のボクサー役だったのでがんばりました(笑)」と撮影を振り返り、「マカオは電力100%使っているのではないかと思うくらい、ギラギラでした!」と初めて訪れた同映画祭の印象を明かす。

三池とほかの監督の違いに関する質問では、窪田は「誰よりも現場を楽しんでいる姿が10年間変わらない三池監督はすごい。主要キャストだけでなく、出演する人全員に対して愛をもって役を導いているのは素晴らしいなと思う」と、ドラマ「ケータイ捜査官7」でタッグを組んだとき以来変わらぬ三池について語る。内野は「映画にかけるやんちゃぶりは素敵だと思う。日本映画の現場はいろんな制約があるものの前向きに捉えて、作品を愛して戦い続ける姿は見ていてうれしかった」と述べ、三池組初参加となったベッキーは「こんなに私を理解してくださる方がいるんだとありがたかったです」と感謝を伝えた。

同日夜にはレッドカーペットイベントのあと、舞台挨拶が行われた。三池は「土曜の夜、今日のこの時間に観るのにちょうどいい作品だと思いますのでぜひお楽しみください!」と集まったファンにメッセージを送る。窪田は広東語で挨拶をして歓声を浴び、「この作品を通して、日本映画の素晴らしさが海を越えて1人でも多くの人に届くといいなと思っています。渾身の力作なので、観終わった人に身近な助けてくれる人へ感謝の気持ちが芽生えてくれたらうれしいです」と本作に懸けた思いを述べる。そして上映を観客とともに鑑賞した窪田は「素直に映画を楽しんでいる様子をうかがえてうれしかったです!」と観客の反応を喜んだ。

「初恋」は2月28日に全国で公開。

(c)2020「初恋」製作委員会