日本酒を世界に MissSAKE北海道は獣医学生

引用元:日刊スポーツ
日本酒を世界に MissSAKE北海道は獣医学生

<Miss SAKE北海道:松井詩さん(帯広畜産大5年)>

美人獣医学生が、日本文化を世界に広める架け橋となる。松井詩さん(帯広畜産大5年)が昨年12月、世界に日本酒を広めるアンバサダー役を決める「Miss SAKE」北海道大会でグランプリに輝いた。今月25日に京都で予定されていた最終選考は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、6月末から7月の開催に変更。気持ちを切り替え「この3カ月で、さらに知識や教養を深め、見に来てくれる人にレベルの高さを感じてもらえるよう努力を続けたい」と、夏を見据えた。

【写真】和服姿も麗しいMiss SAKE北海道の松井さん

帯広畜産大では共同獣医学課程に在籍し、現在は乳牛の乳房炎の病因となる菌などを主に研究している。動物好きで高校2年の夏、タイのゾウ保護施設でボランティア活動に従事したことがきっかけの1つ。「年をとりショーができなくなったゾウに寄り添い、快適に人生をまっとうさせようという環境が整っていた。そういうことに関われたら」と、獣医学の道に進んだ。

その一方、日本で毎年多くの犬や猫などが殺処分されている現状を、多くの人に発信したいという思いが募り、17年にミス・ユニバース・ジャパンの予選に出場。北海道代表に選出も、最終選考は2次審査のダンスで惜しくも落選した。「水着で踊ることにためらいがあった。今度は何があっても腹をくくって、1番を取る」と気を引き締めた。

5歳から10歳まで米国、14歳から19歳まではシンガポールで暮らした。英語が堪能で日本酒好きとあり、海外PRを担う「Miss SAKE」にはうってつけの人材だ。「人前で話すのが好き。自分の長所を社会に生かしたい」。語学力と幼少期からの国際感覚を生かし、アピールする。【永野高輔】

◆松井詩(まつい・しほり)1995年(平7)2月20日、東京生まれ。5~10歳まで米国ニュージャージー州、14歳まで東京、高校卒業までシンガポールで生活。ユナイテッド・ワールド・カレッジ・オブ・サウスイーストアジア・ドーバー校から14年に帯広畜産大進学。同大4年まで女子アイスホッケー部に所属。17年ミス・ユニバース・ジャパン北海道代表。趣味・特技は英会話、料理、牛の搾乳、農作業。家族は両親と兄。164センチ。血液型A。