川口春奈が隠さない“素の自分” 豪快キャラが持つ大ブレークのポテンシャル

川口春奈が隠さない“素の自分” 豪快キャラが持つ大ブレークのポテンシャル

 昨年11月、女優・沢尻エリカ(33)の代役に川口春奈(25)が大抜擢された時、一体、誰がこれほどの活躍を予想できていただろう。

 将来が期待される若手女優の一人とはいえ、これまで出演したドラマの視聴率パッとしなかった。昨年春に高橋一生(39)とダブル主演を務めた映画「九月の恋に出会うまで」も興行収入がふるわず、「映画でもダメか…」と関係者は落胆したと聞く。

 もっとも、川口はこれまでもポテンシャルの高さは様々な場面で示してきた。一躍有名になったのは10年の連続ドラマ「ヤンキー君とメガネちゃん」(TBS系)。14歳で歳をごまかしてキャバクラで働く元ヤン役を演じ、あまりのハマり役に「女優になる前は元ヤンだった」という噂が流れたほど。12年放送のドラマの「GTO」(関テレ)では、クラスを裏で牛耳るダークな優等生役を好演。どちらも高い演技力が評価された。

「アイドル的人気を得た川口は、透き通るようなルックスもあって、かわいくて好感度の高い役柄ばかり振られるようになりました。問題は”個性”が全く生かされなくなったことです。彼女の魅力は“素”にあります。天然で豪快な性格のため、それにふさわしい役柄を演じればもっと輝くはずだと焦れていたファンも多い。それがYouTubeだとはさすがに思いませんでしたが(笑い)」(芸能ライター・弘世一紀氏)

■チャンネル登録者は80万人を突破

 2月1日に突然、YouTubeに個人チャンネル「はーちゃんねる」を立ち上げた。週1ペースで更新される映像は、生まれ故郷の長崎県五島列島にある実家でのまったりした日常や、行きつけのレストランで豪快に激辛パスタを食べるといった内容。そんな川口のどアップ映像を流しているだけなのだが、チャンネル登録者は1カ月余で80万人を突破。視聴回数は多い回で500万回を超える。これは驚異的数字だ。

「ドラマでは見られない気取らない“素”の部分がそのままアップされている印象です。家の中でだらしなくゴロゴロしたり、顔に大量の汗をかきながら激辛パスタを豪快に食べる。顔がきれいなのでそれだけでもファンには堪らないのに、演出なしのそのままな感じで出ていて女性ファンにも全然嫌味じゃない」(前出・弘世一紀氏)

 “豪快”というキーワードで彼女の過去を紐解けば、実に多くのエピソードがある。ブログやインスタに“自称スッピン画像”を投稿する女性芸能人は少なくないが、川口のスッピンはどう見てもガチ。例えば、長崎の実家での画像だ。

「母親に咳を移され、目は悪いし、おでこにブツブツはでき、このニットしか持って来ていないため毎日この服。仕事以外の私はどいひーです」(インスタコメントより)と、同じニットを3日続けて着て苦悶しているスッピン画像を掲載している。ガチの“素”に「ぶっちゃけキャラ」「これを載せられるのが凄い」と、賞賛のコメントが相次いだ。

 3年前にはバラエティー番組「あのニュースで得する人損する人」(日テレ系)に出演。「余りがちな野菜活用テク」という企画で、次々と出される料理を豪快に平らげる食べっぷりが話題になった。

「鍋料理の野菜をどんどん口に入れ、シュウマイは一口でパクリ。ヤキソバは口の中へ詰め込めるだけ詰め込んで完食し、『うまい』とケロリ。共演者は唖然とし、ゲストで共演した山崎賢人(25)さんが霞むほどでした」(番組関係者)

■歩き方も食事も豪快そのもの

 恋愛事情も豪快だ。19年末に格闘家の矢地裕介(29)との熱愛が発覚。大晦日の格闘大会に出場した矢地の応援に駆けつけた川口は何度もテレビに映し出され、人目もはばからず矢地の勝利に号泣した。長年、川口を見て来たという関係者はこう言う。

「長崎県の大自然の環境で育ち、いまだに暇さえあれば帰って伸び伸びとしています。彼女は身長が166センチあって、歩く時なんてズンズンと大股で周りの目も気にせず自然児のように歩くんです。街で気づかれても全く気にしません。食べたい時には豪快にバクバク食べる。『好きな人と一緒にいる時に、なんでコソコソしないといけないの?』というのが彼女の考え方なのでしょう。テレビで”かわいい子”を演じなければいけない分、SNSやYouTubeはガス抜きで自由に任せていた部分もあったと思うんですけど、まさかここまでファンに指示されるとは……正直、驚いています」

 そういえば、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で川口演じる帰蝶は、織田信長の妻にして、信長以上に気性が荒かったと言われている。これを機に、演じる役柄も”素”に近付いていくのかもしれない。そうなると、川口の人気はますます凄いことになりそうだ。