長く乗っているクルマは“家族の歴史”に 「昭和のクルマといつまでも 3」

引用元:夕刊フジ

【週間BSマップ】「昭和のクルマといつまでも 3」<3月15日(日)午後9時 BS朝日>

 15日午後9時からBS朝日で放送されるのが「昭和のクルマといつまでも 3」です。

 近ごろの若い人は、お酒を飲まない、車に興味がない、恋愛への関心が薄いなどいろんなことが言われています。でも、恥ずかしながら昭和50年生まれの私もこれらほとんどが当てはまるのです。きっと私は、ずいぶんと先を進んでいた、ということになるんでしょう(ですよね?)。

 ただ、この番組はクルマに興味のない私も楽しめる番組なのです。昭和の時代を駆け抜けた名車たちと離れがたく今も乗り続けている人々を日本全国で大捜索していきます。SNSでの目撃情報や旧車イベント、整備工場などの情報をもとに、昭和から同じクルマと暮らす人々を訪ねます。

 多くの人は、なぜ30年以上同じクルマに乗り続けているのか? 壊れないのか? などと思うでしょう。この番組を見ると、じわじわとその理由がわかります。

 最初に出てくる男性は42年前に買ったレザートップのスポーツカーを今でも大事に乗っています。それも雨の日には乗らないという徹底ぶり。なんと、このクルマは息子さんへ引き継がれているのです。そして孫の代へと乗り継ぐ夢が…。

 よくある夫婦関係だと、奥さまが旦那さんの趣味にあきれたりしますが、こういう家族の奥さまは理解があるのか諦めの境地なのか実に柔和。うらやましくなります。

 番組を見てわかるのは、「長く乗っているクルマ=家族の歴史」でもあるのです。息子さんにとって自分が5歳の時に家にやってきたクルマが47歳になってもあるなんて、とても素敵なことですよ!

 消費社会というのはどんどん買ってどんどん捨てる、というのが根幹なんでしょうが、そうじゃないですよね。だって、いい新車が買える以上のお金かけて維持してるんですから! 家族で見たい番組です。(立川志らべ)