たくさんの女性客で賑わう、バレンタインチョコの売り場。そこに、ひとりの男性がやって来ます。ホワイトデー向けの売り場ではないのに……? 男性は何を買うか悩んでいるのか、30分も商品を物色している様子。「声をかけられたら恥ずかしく思うかな?」と店員たちは戸惑うのですが……。
漫画家の稲空穂さん(@ina_nanana)が「#特別じゃない日」とハッシュタグを付けてTwitterに投稿している創作マンガのシリーズ作品『バレンタインチョコ売り場の店員さん』。Twitterに投稿されると、読者からは「素敵なお話!」「こんな夫婦に憧れる」などの声があがりました。
作品について、稲空穂さんにお話を聞きました。
ーーバレンタインデーにあわせて公開されたのだと思いますが、『バレンタインチョコ売り場の店員さん』のお話はどのように生まれたのでしょうか?
2月13日の朝にバレンタインのネットニュースの記事を見ながら、最近は女性が男性にチョコをあげる、という形に縛られないなあ、いいなあ、と考えていた時不意に思いつきました。 稲空穂さんの著書『おとぎ話バトルロワイヤル』(KADOKAWA)2020年2月27日に第4巻が発売 ーー30分悩んでも決められなかったのに、全て買う選択をしたのは、店員のアドバイスを聞いたからですか?
何かを考えているときに、ひとりでずっと考えていたものが人に聞いてもらったり話すと考えがまとまる、ということが個人的によくあるのですが、店員さんに自分の考えを聞いてもらうことと、さらに店員さん=娘なのでスラスラ妻自慢(笑)が口からこぼれ出し全部買っていけば全部の反応が見られる! という方向に考えがまとまりラストのページの結論になったのかな、と思っています。
なので店員さんのアドバイスはあまり影響がなかったけれど、とても重要な役割だったと思っています。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
どのご感想もとてもうれしいのですが、マンガを読んだあとに自分の身近な人を思い出した、というコメントは何よりうれしいです。「やったー!」となります。
ーー前回、2019年8月のインタビューで、「セリフの多い作品にも挑戦してみたい」とおっしゃっていました。今後やってみたいことに変化はありましたか?
セリフを入れることで広がる世界もある、と今回のマンガでとても感じたので、色々な情景に添えられるきれいな日本語を勉強するところから始めたいな、と思いました(笑)。 マグミクス編集部
【漫画】チョコ売り場で悩み続ける男性 店員が声をかけると…「憧れる」「素敵!」
引用元:マグミクス