鈴木杏樹「涙の謝罪」に貴城けいが入っていなかったモヤモヤ【芸能界ぶっちゃけトーク】

鈴木杏樹「涙の謝罪」に貴城けいが入っていなかったモヤモヤ【芸能界ぶっちゃけトーク】

城下尊之【芸能界ぶっちゃけトーク】

 劇団新派の俳優、喜多村緑郎(51)との不倫が発覚した女優の鈴木杏樹(50)が、体調不良を理由に休んでいたレギュラーのラジオ番組に5週ぶりに出演し、反省と謝罪を自身の言葉で語った。「嫌な思いや不快な思い、残念な思い、傷つけてしまったり、裏切られた思いをさせてしまった方々に、心からおわび申し上げます」

 出演している舞台に花束や激励のメッセージが寄せられたことにも感謝した。

 いや、そこまで謝らなくてもと思ってしまうほどの内容と涙声だったのだが、その一方で、僕としてはモヤモヤと気になる部分が残ってしまった。彼女は「たくさんのお仕事関係の皆さまに多大なご迷惑をかけて申し訳ない」としたが、不倫相手の妻である、女優の貴城けいに対する直接の謝罪がなかった。

 それ以前の、不倫発覚直後の文書コメントも調べてみたが、やはり貴城への謝罪の言葉はない上、「お相手から独り身になるつもりでいるというお話があり……」といったコメントがあって、まったく不倫に気付いていなかった貴城にショックを与えたといわれている。貴城はこのことで一時入院したという話も出たし、「鈴木杏樹を許せない」として弁護士をたて、慰謝料請求を検討しているということまで報じられている。

 もちろん、会って謝罪などできない話だろうが、また許してもらえるものでもないだろうが、初めての肉声での謝罪の場なら、「相手のご家族の方々に申し訳ない」の言葉は最低限必要だったと僕は考える。それまで好感度の高かった鈴木のイメージは大きく崩れてしまっていると思われ、それを彼女は認識しているのかと言いたい。

 彼女の場合、さわやかである朝のラジオ番組は降板になったが、舞台「罪のない嘘」出演はそのまま続けている。ある舞台プロデューサーに聞いてみると、「舞台に足を運ぶお客さんは多くの人がリピーターで、こんな悪い話があっても、『どんな顔で出ているのか』と変わらずに来てくれる。ただ、鈴木さんの場合は、一般的にたくさんの女性を敵に回してしまったから、テレビ・ラジオは難しい」とのことだった。

 ほとぼりが冷めるまで仕事面で一部、厳しい部分があるということ。やはりひとこと謝罪すべきだ。それとも、相手の離婚を信じて待つということか……。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)