北大路欣也「清左衛門は理想的な男子」、第4作は時代劇超えた魅力

 俳優、北大路欣也(77)が主演する時代劇ドラマ「三屋清左衛門残日録 新たなしあわせ」が14日、午後7時からCSの時代劇専門チャンネルで放送される。

 藤沢周平の傑作長篇小説「三屋清左衛門残日録」を映像化したシリーズの第4作。主演の北大路をはじめ、麻生祐未、伊東四朗(82)ら、おなじみのキャストに三田佳子(78)、小林稔侍(79)ら豪華俳優陣も加わった。

 今作は「家族」に焦点を当てた。北大路が演じる清左衛門とその息子、娘が関わるエピソードを中心に、家族への思いや揺れる心模様を描いている。

 時代劇ファン待望の最新作。続篇を待ち望んでいたのは、主演の北大路も同じだ。「僕にとって清左衛門は理想的な男子。素晴らしい人」と憧れの男を再び演じる喜びをかみしめた。

 1月末にクランクアップを迎えた北大路は「今作には清左衛門のすべてが出ている。1作目から共演者やスタッフの皆さんとともに成長を重ねた結果、ここにきている」。人気に支えられ、シリーズが第4作まで発展したことに感慨深げだった。

 役者として、時代劇、現代劇の区別を意識することなく演じているという北大路は、本作を「現代より現代らしく時代劇をやっている感覚がないストーリーだと思う」と評する。

 作中で重要書類が紛失する場面があるが、「書類が消えたりすることは今でもあるじゃない?」とジョークを交えながら、本作の魅力が時代劇という枠を超えたものだと語った。