3月といえば、卒業シーズン。今年は新型コロナウイルスの影響により、卒業式を中止する学校が残念ながら続出しているが、別れの季節に歌われる卒業ソングには、人それぞれ深い思い入れがあるもの。かつては「仰げば尊し」「蛍の光」などが定番だったが、現在の「卒業ソング」の定番はどうなっているのか。ORICON NEWSでは女子高生100名に「卒業ソング」についての調査を行った。
Q.「卒業ソング」として思い浮かぶ曲は?
1位 3月9日/レミオロメン 39人
2位 旅立ちの日に/合唱曲 23人
3位 道/EXILE 6人
4位 さくら/森山直太朗 5人
4位 旅立ちの日に・・・/川嶋あい 5人
4位 友~旅立ちの日に~/ゆず 5人
1位は、ロックバンド・レミオロメンが2004年に発表した「3月9日」。「粉雪」とともに、バンドの代表曲といえる同曲はもともと卒業がテーマではなく、「3月9日」に結婚する友人を祝うために作られたもの。そのため、ミュージックビデオも結婚式のシーンを中心に作られている。しかし、学生生活を振り返っているようにもとれる歌詞が、卒業ソングとしてピッタリと捉えられたのか、「卒業式の時に流れているから」「中学の卒業式で歌って思い出に残っているから」と、卒業式で流されたり、歌う機会が多いようだ。オリコンの『卒業ソングランキング』においても、2006年から5年連続の1位で、殿堂入りを果たしている。2位は、合唱曲の「旅立ちの日に」。ほぼJ-POPの曲が占めた調査結果において、合唱曲で挙がったのは、この曲と「仰げば尊し」のみ。「自分が中学の時に卒業式で歌ったから」「小学生のときも中学生のときも卒業式で歌ったから」と、こちらも実際に卒業式で歌われることが理由。1991年に制作された比較的歴史の浅い曲であるが、上位にランクインしたことで、現在では卒業ソングとして広く定着していることがわかる。
3位のEXILE「道」は、「歌詞が卒業ぽいから!」「旅立ちにぴったりないい曲。なんだかんだ歩いた通学路(道)ってすごい思い出だと思うから」と、女子高生世代にも人気のグループの名曲とあって、印象深く思い浮かぶ卒業ソングとなっているようだ。同率4位の森山直太朗「さくら」、川嶋あい「旅立ちの日に・・・」、ゆず「友~旅立ちの日に~」についても、上位3曲と同様に卒業式で歌ったという理由が並んだ。
かつて定番があった卒業ソング、現在は卒業ソングにも「多様性」があることがうかがえる。
(調査協力:株式会社アイ・エヌ・ジー)
「卒業ソング」といえば? 女子高生100名にアンケート【動画付き】
引用元:オリコン