ベラ・ハディッドも被害に。「ヴィクトリアズ・シークレット」の重役がモデルたちに性的嫌がらせ

引用元:ELLE ONLINE
ベラ・ハディッドも被害に。「ヴィクトリアズ・シークレット」の重役がモデルたちに性的嫌がらせ

新聞「ニューヨークタイムズ」はヴィクトリアズ・シークレットの元チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)のエド・ラゼックが2018年のファッションショーの準備中にモデルたちに対してセクハラ行為を行っていたという証言を入手、その様子を報じている。被害者の中にはベラ・ハディッドの名前もあった。証言によるとラゼックはベラがショーに向けてランジェリーを試着し、採寸している様子をソファに座って眺めていた。そして「パンティーはどうでもいい」「問題は(ショーを放送する)テレビ局が、この完璧なおっぱいでベラがランウェイを歩くのを許すかどうかだ」とコメント、発言内容だけでなく言葉遣いも不適切だったと語っている。またラゼックは他のモデルに対して身体的なセクハラも。モデルのクロッチ部分をランジェリーの上から触っていたという。ラゼックは昨年8月にCMOを辞任している。

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ラゼックはこの報道を全面否定。同紙に対してメールで「全くの間違いで、文脈を無視して報じられている」「私は数え切れないくらいたくさんの、国際的に活躍する才能豊かなプロのモデルたちと仕事をする幸運に恵まれた。お互いに敬意を持って接してきたことに誇りを持っている」とコメントしている。

「ヴィクトリアズ・シークレット」に関しては先週、親会社の「Lブランズ」のCEOであるレスリー・ウェクスナーがブランドの売却に向けて交渉中だと報じられたばかり。ウェクスナーは性犯罪者のジェフリー・エプスタインと親しい関係にあった人物で、今も厳しい批判に晒されている。ウェクスナーはエプスタインの犯罪への関与を否定しているが、エプスタインが「ヴィクトリアズ・シークレット」の重役たちと親しいことを利用し、モデル志望の少女や女性たちを搾取していたことが確認されている。

近年セクシュアリティや体型が画一的だと批判を浴びてきたヴィクシー。2019年にはランウェイショーも中止し、ブランドの方向性を再構築していると報じられた。多様性に欠けるどころか、モデルにとって安全な環境でもなかったことが疑われる今、クリーンな姿で復活できるのか今後の動きに注目したい。
(text : Yoko Nagasaka)