伊集院静氏、先月退院 1月くも膜下出血で倒れ手術も後遺症なし

 1月21日にくも膜下出血で病院に入院し、翌22日に手術を受けた作家、伊集院静氏(70)が、先月に退院していたことが12日、分かった。

 この日、所属事務所が書面で発表。「手術は無事成功し、後遺症もまったくなく先月退院いたしました」と報告した。

 伊集院氏もコメントを寄せ、「病院の担当の先生、スタッフ、看護師の皆さんのご尽力で、先月、病院を退院いたしました」と感謝した上で、「現在はリハビリに励んでおります。毎日3キロ近くの散歩を始めています」と順調な回復をアピール。今月中旬にリハビリのための通院も終了するという。

 今後の仕事について、小説、エッセーなどの連載は随時再開予定も、入院前より少しペースを落とすと説明。一方、毎年4月に新社会人に贈る恒例のメッセージだけは執筆したといい、「令和初の新社会人諸君。今君たちがそこに立っていることを偶然と思うな。偶然は神様の采配である。社会の水も風も、甘くないし厳しいぞ」と伊集院氏らしく、熱い言葉を投げかけた。

 最後に「入院中、多くの方々からお見舞い、メッセージを頂き有り難く思い、勇気付けられました。お礼と感謝の意を文面にて失礼とは思いますが、重ねてお礼申し上げます」と締めくくった。

 1月22日に手術した当初は、投薬によって眠っている状態が続き、伊集院氏の妻で女優、篠ひろ子(72)も「この先どのような状態になるのか、まだ予断は許されない状況です。道半ばで書くことを断念せざるを得ないとしたら、こんなに悲しいことはありません」と辛い胸の内を吐露していたが、奇跡的な回復を遂げた。