「ゲーム・オブ・スローンズ」の「HBO」が製作する人気海外ドラマの最新作「ウエストワールド シーズン3」。この度、人間にはむかい、革命を起こしたアンドロイド役のエヴァン・レイチェル・ウッドと、体制側の人間を演じたテッサ・トンプソンがハリウッドの性差別に対して語るコメントが、いち早くシネマカフェに到着した。
「変化の道を切り開く先端に立てているのは素晴らしいこと」
シーズン1から、“ウエストワールドファミリー”の主人公ドロレスを演じているエヴァン・レイチェル・ウッドと、体制側のシャーロット ・ヘイルを演じるテッサ・トンプソン。本作では抑圧されたアンドロイド=ホストが勢力をつけ、世界を覆す様子が描かれているが、同時に女性たちが物語を牽引している側面もある。その変化についてどう考えているか、2人が答えた。
エヴァンは「映画界でジェンダー格差問題の撲滅に取り組んでいたジーナ・デイヴィスが『ただ代名詞をスイッチすればいい」と言ったことに私はすごく納得ができました。『台本に書かれる役柄の内容は全く変えずにただ“彼”を“彼女”にしていけば良い』って。いいアイディアだと思います」と言う。
「私は全ての女性はいつでも強くパワフルだと思っているからこのような変化は嬉しく感じています。可能な限り新しい機会の扉を女性に提供することが変化のきっかけになると思います。ウエストワールドで、製作総指揮のジョナサン・ノーランやリサ・ジョイのような2人と一緒に仕事できて、その変化の道を切り開く先端に立てているのは素晴らしいことです」と、本作に関わったことに誇りを感じている様子。
「変化を報道する際の強調のさせ方にも注意を払うべき」
また、テッサは「同時にメディアには女性のキャラクターが牽引し始めていることを正しく報道する責任があると思っています」と語る。
「女性の役柄が賢く複雑で興味深く描かれていることが、あたかも特殊で新しいことのように世に伝えると逆に実際はそうではないのだという誤意を強調してしまうことになります。もちろん女性の役柄を増やすことは大切ですが、昔のテレビドラマに出てくる『母親』たちも素晴らしい存在だったのは確か。ストーリーの中で重要な役割があった役柄でした。変化を報道する際の強調のさせ方にも注意を払うべきだと思います」。
ハリウッドの第一線で活動しているゆえに重みのある言葉を語る2人。彼女たちはドラマの中で、これまでの暗黙のルールに反旗を翻すキャラクターであるため、より説得力を持って感じられるはずだ。
「ウエストワールド シーズン3」は3月16日(月)10時より世界同時配信&放送開始。
エヴァン・R・ウッド&テッサ・トンプソン、ハリウッドのジェンダー格差に反旗を翻す
引用元:cinemacafe.net