世界目指すEXILE TRIBEの新星「良い意味で壊していきたい」

引用元:Lmaga.jp
世界目指すEXILE TRIBEの新星「良い意味で壊していきたい」

2019年5月にメジャーデビューを果たした、EXILE TRIBEの新星・BALLISTIK BOYZ(バリスティックボーイズ)。三代目J SOUL BROTHERSの下の世代で「Jr.EXILE」と呼ばれる4グループのうちのひとつだ。

【写真】「メンバー同士刺激しかない」と話すメンバー

紅白歌合戦に初出演したGENERATIONSに、16人組のTHE RAMPAGE、EXILEの佐藤大樹や世界が所属するFANTASTICSに続くグループで、彼らをひと言で説明すると、「世界」を視野に入れて結成された実力派7人組ということだ。

そのうち3人は約3年半NY留学でパフォーマンスを磨き、英語はペラペラ。中国語を勉強しているメンバーや、ブラジルのハーフでポルトガル語を堪能なメンバーもいる。

7人全員がマイクを持ち、ダンス、ラップ、アクロバットまでこなすという実力派で、デビューから約1カ月でJr.EXILE世代と共演し、マレーシアや台湾への海外遠征も経験。すさまじいスピードで駆け抜け、成長する7人に、これから目指すものについて話を訊いた。

「『世界進出』という目標への明確な階段が見えた」(砂田)

──グループ名に「from EXILE TRIBE」と付いていることで、固定概念でイメージ付けされることもあると思うのですが、それは感じることはありますか?

砂田「感じないというのは嘘になります。一般的には『またEXILEの新しいグループだ』って思われるのかなと。でもそれはしょうがないし、自分たちはEXILEさんに憧れて、夢を持ってやっとグループになれた。でもそこから『こういうグループになりたい』という具体的な新しい夢ができたんです」

──なるほど。

砂田「その夢はEXILEさんになりたいってわけじゃなく、魂は受け継ぎつつも唯一無二の新しいグループになりたいというものだから。よく言われている『EXILE系』という固定概念を持つのでなく、一度それぞれのグループの音楽を聴いてみてほしいですね」

松井「なかでも僕たちは7人全員がマイクを持って、ダンスもアクロバットもする。音楽を作る人、絵を描く人など一人ひとりに個性があるので、世界的なクリエイティブ集団になって、EXILE TRIBEで初めての感じのグループになりたい。うわべだけじゃなくて、しっかりと中身を通して発信していけば伝わると思っています」

──そんななかでやはり今までと違うのは、海外での活動を積極的におこなっていることです。東南アジアでのプロモーションなど海外遠征で心境の変化などはありましたか?

深堀「僕はNYに3年半住んでいたので、海外ではどういう感じかという雰囲気をほかのメンバーに伝えつつ、自分たちからガツガツアピールしないとなかなか知ってもらえないと思ったので、英語を喋る喋れない関係なく、積極性を大事にしてました」

松井「英語を話せるメンバー3人に頼ってしまう部分が多々あって。話せないと言いたいことも伝えられない。僕自身は中国語を勉強していたので、(中国語圏の)台湾に行ってさらにモチベーションが上がりました」

──ライブパフォーマンスで盛り上げるには、言葉での煽りも大事ですもんね。

砂田「5カ国行ったんですけど、ベトナムが1番観客が少なくて。しかも、英語も中国語もあまり伝わらなくて苦戦しました。でもそこで改めて『自分たちが楽しめばそれが伝わる』ということを学びましたね。5人しか観客がいないライブで、誰かひとりでもメンタルが折れちゃうとそれはみんなに伝わりますし、グループの強みというものを感じることができました」

日高「全然盛り上がらないライブもあったんですけど、その経験ができたので、もうどこでやろうが大丈夫っていうマインドになれたのも大きいよね」

──海外遠征で得たものは本当に多かったんですね。

砂田「多すぎました。結成当初から僕たちは『世界進出』という目標があったんですけど、正直あまり明確じゃなかった。でも東南アジアに行って、手応えを感じるところはもちろん、自分たちに何が足りないのかというものも知ることができた。目標に向かうための『階段』のようなものが見えたのが大きかったですね」

日高「本当にそう。こんな早い段階で海外でパフォーマンスする機会をいただけて、世界進出というのがリアルに考えられるようになりましたし、海外で通用するアーティストを堂々と目指していきたいなと思いました」

「新しい道を切り開かないと何も変わることがない」(日高)

──世界を目指すみなさんにとって、2月12日に発売された2ndシングル『ANTIーHERO’S(アンタイヒーローズ)』の歌詞(「自分が信じるものを追求」「はみ出し者でも闘っていけば輝ける」など)は共感する部分が多いのでは?

海沼「『BATTLE OF TOKYO』プロジェクトなどではデビューして1カ月で、何もかもがわからずただ先輩たちが作ってくれたレールの上をがむしゃらに走っていたんですけど、海外遠征などを経て今、自分たちがそのレールからはみ出して、新しい道を作っていく。まさにそういう意味合いなのかなって」

日高「正当派ではないはみ出し者に、自分たちもなりたいなと思っていて。EXILE TRIBEの意志を受け継ぎつつも、良い意味で壊して切り開かないと、これから何も変わることがないし、自分たちが目指すものに近づけないと思う。世界に僕らが挑戦することによって、EXILE TRIBEにとって新しい道ができたらいいなと」

──2月からは初となる単独での全国ホールツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020“BBZ”』が始まっています。関西では大阪、神戸、和歌山、京都で公演がありますね。

奥田「一人ひとりがすごく気合い入ってましたし、気持ちが詰まってる。7人がここまで来るのにそれぞれストーリーがあって、悔しいこともあったけど、誰もが見たことないような、今までの日本でもなかったものにチャレンジしてるのでぜひ来てほしいです」

加納「一つひとつの公演を成功させて、とにかく各地で僕たちのことを知ってもらいたいなと思っています。世界的にこのような状況ですが、ライブが再開された際にはこの思いを爆発させたいと思いますので、みなさん、期待して待っていてください!」

写真/木村華子

※「日高竜太」の「高」は、はしごだかが正式表記