舞台「アナスタシア」が新型コロナ休演から9日遅れの開幕 葵わかな声震わせ「仕事の尊さ考えた」

引用元:スポーツ報知
舞台「アナスタシア」が新型コロナ休演から9日遅れの開幕 葵わかな声震わせ「仕事の尊さ考えた」

 新型コロナウイルス感染予防で公演中止(1~8日)となっていたアジア初演のミュージカル「アナスタシア」が9日、渋谷の東急シアターオーブで開幕した。

 9日遅れての初日。カーテンコールでは拍手が鳴り止まず、スタンディングオベーションが起きた。出演者を代表し、主演の葵わかな(21)がマイクを持って挨拶した。

 「公演中止をおわびするとともに、この決断を受け入れてくださった皆様に感謝します」といい、「平和でなければ(俳優は)成り立たない職業だと痛感しました。明るく楽しいものをお届けすることが私たちの唯一の希望。日本、アジア初日を迎えられた喜びを分かち合い、誇りに思いたい」感情がこみ上げ、声が震えていた。

 終演後には共演者で、ともに元宝塚トップスターの麻実れい、朝海ひかるが参加してのトークイベントも開催。麻実は「今日のこの日を迎えられるとは思っていなかった」と声を詰まらせ、朝海は「この日を一生忘れないと思います」と話した。同劇場は客席数約1900の大劇場。主催者より入場者へのマスク着用、サーモグラフィの体温検査、手のアルコール消毒などの感染予防策がなされる中での上演となった。

 公演は28日まで。大阪公演は梅田芸術劇場メインホールで4月6~18日に行われる。 報知新聞社