ブルース歌手・HORIKENが65歳で異例のメジャーデビュー…18日に「徒花は咲いたか」をリリース

引用元:中日スポーツ
ブルース歌手・HORIKENが65歳で異例のメジャーデビュー…18日に「徒花は咲いたか」をリリース

群馬県高崎市を本拠に活動してきたブルースシンガー、HORIKEN(ホリケン)が18日に「徒花は咲いたか」をリリースする。65歳にして異例のメジャーデビュー。「吾亦紅」などで知られる作曲家で歌手の杉本眞人(70)が初めてプロデュースを手掛けた“本物”だ。

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 「群馬にすごいシンガーがいる」。そんなうわさを耳にした杉本が、高崎のライブに足を運んでから10年以上の付き合いが実を結んだ。

 ホリケンは、中学・高校時代に先輩たちのバンドにボーカルとして参加。ブルースなどを中心に歌ってきた。卒業後、上京してディスコなどでライブ活動。その後、いったん帰郷して弾き語りなどをしていた。

 30歳を機に再び上京。いくつかのバンドや弾き語りをするなど、一時は全国ツアーも経験した。48歳の時、高崎にライブ&レストランをオープンし、マスター兼弾き語りに。知り合いのミュージシャンを招いて、セッションするなど音楽活動を続けてきた。杉本と知り合ったのは、ちょうどそのころだった。

 2人の交流が、作品になったのは3年前。女優烏丸せつこ(65)が山口カラスのペンネームで書いた「どこへいくの」の詞が、杉本の元に届けられた。50歳過ぎで志半ばで亡くなった友人にささげるレクイエム。詞に感動した杉本は、すぐに曲をつけ、「群馬にいる歌のうまいやつに歌ってもらいたい」と持ち掛けて、ホリケンのレコーディングが実現した。

 インディーズでの発売に向けて、もう1曲書いてもらったのが、「徒花は咲いたか」。60代のホリケンが、同じ60代に向けたメッセージソングだたった。

 2曲ともユーチューブに動画がアップされ、2年で50万回以上再生される人気曲となり、メジャーデビューへの道が開けた。

 この2曲で新たな世界に進むホリケンは、「ずっと歌い続けてきました。この年になってメジャーという形で更に、自分の歌を聴いていただけることは本当に幸せなことだと実感しています。『徒花は咲いたか』は同じ時代を生きている同志に魂を込めて届けていきたいです」と話している。