アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。2月17日(月)の放送は、声優の梶裕貴さんが登場。自分の声に対して抱いている感情について話してくれました。坂本:梶さん、自分の好きなところはどこですか?
梶:難しいですね。僕は今年で35歳になるんですれど、長い付き合いの人も増えてきたので、最近になって自覚していないことを指摘されることも増えてきて。僕は自分が思っているよりも面倒くさい人間みたいで(笑)。
たとえば「ゲームをしましょう」ってなったときに、そのルールをすごく気にするというか、ちゃんと条件を決めて、うやむやなまま話を進めたくないんです。「未来・過去にタイムスリップできるとします。あなたはどちらに行きたいですか?」って質問があったとするじゃないですか。でもそれって「行ったらもう戻ってこられないのか」とか「1日限定なのか」とか「時代だけじゃなくて、行けるのは好きな場所を選べるのか」とか、条件がないと選べないよっていう(笑)。
そういうところが面倒くさかったんだなって。でも、そんな自分も嫌いじゃないかもって思いますね。
坂本:(笑)。そういう部分って、ゲーム以外の日常生活だと、どういうところに出てくるんだろう?
梶:曖昧なことが許せなかったりしますかね。お仕事もそうですけれど、みんなでいいものを作りたいって場所があったとき、一人の行動で周りの人が嫌な思いをするっていうのが嫌で、“自分には何ができるだろうか?”とか“もうちょっとここを考えてくれれば、他の人のストレスがなくなってみんな幸せになれるのに……”とか、けっこう考えちゃいますね。いいところなのかはわからないですけど。
坂本:いいところだと思う! それを人から言われて気づいたんですね。
梶:自分って面倒くさかったんだな、って(笑)。
坂本:自分の声は好きですか?
梶:そうですね。プロでやらせていただいている以上、好きでありたいなと思いますし、声優業を長いことやらせていただいてきて(自分の声との)付き合いも長いですから。この声があるからここまで来られたと思うと、別人格として相棒というか、好きだし頼もしいなって思いますね。
坂本:面白い。自分の声が別人格。
梶:いろんな声はあれど、商売道具として1つの楽器というか、大切にしていきたいパートナーだなって気がしますね。
(TOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」2月17日(月)放送より)
人気声優・梶裕貴が自己分析「自分の声は相棒」
引用元:TOKYO FM+