3.11 あの日、福島第一原発では何が起きていたのか…

引用元:ニッポン放送
3.11  あの日、福島第一原発では何が起きていたのか…

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第791回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

 

今回は、3月6日に公開された『Fukushima50』(フクシマフィフティ)をご紹介します。 3.11  あの日、福島第一原発では何が起きていたのか… ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」

死を覚悟し、水素爆発とメルトダウンを防ぐために戦い続けた職員たちの人間ドラマ

2011年3月11日、午後2時46分。あの瞬間、あなたは何をしていましたか? そう問われたならば、きっと誰もが、まるで昨日のことのように思い出し、すぐ目の前で起こっているかのように自らの体験を語ることでしょう。

マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる大地震が起こり、太平洋沿岸に巨大津波が押し寄せたあの日。浸水による全電源喪失という危機的状況に陥った福島第一原子力発電所では何が起きていたのか。

その一部始終を克明に描いた映画『Fukushima50』(フクシマフィフティ)が公開されました。 3.11  あの日、福島第一原発では何が起きていたのか… ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」 タイトルの『Fukushima50』とは、福島第一原発事故の際に現場に残り続けた約50人の作業員たちのこと。水素爆発とメルトダウンを防ぐために戦い続けた勇気ある彼らのことを、海外メディアが“Fukushima50(フクシマフィフティ)”と呼んだことから名付けられました。

90人以上の関係者の取材をもとに、東日本大震災について綴った門田隆将のノンフィクション書籍「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を原作に、死を覚悟した職員たちの決断と行動を、緊迫感あふれる映像で再現しています。 3.11  あの日、福島第一原発では何が起きていたのか… ニッポン放送「Tokyo cinema cloud X」 メガホンを取ったのは、『沈まぬ太陽』や『空母いぶき』を手がけた若松節朗監督。地震発生から不眠不休で原発と闘った5日間を、脚本どおりに進めて行く“順撮り”で撮影。疲労困憊し、憔悴しきって行く登場人物たちの表情をリアルに切り取っています。

そして骨太なドラマを体現するべく、キャストは日本映画界が誇る実力派俳優が集結。復旧作業の最前線で指揮を執る福島第一原発1・2号機当直長・伊崎利夫役に佐藤浩市、そして福島第一原発所長の吉田昌郎役に渡辺謙。

さらに吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、富田靖子、佐野史郎、安田成美らオールスターキャストが顔を揃えました。

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