NHKで「女優・山口真帆」解禁へ 事務所社長案件で大河か朝ドラか

引用元:東スポWeb

 今年5月に大手芸能事務所「研音」に移籍した元NGT48・山口真帆(24)の“女優デビュー”がようやく実現しそうだ。来年1月放送開始のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に出演するはずだった沢尻エリカ被告(33)が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、研音所属の川口春奈(24)が代役を務める。NHKへの同事務所の貢献度が急上昇する状況で“社長案件”の山口が、女優として歩き出す舞台がやっと整ってきた。

「麒麟がくる」は、すでに10話分が撮影済みだったため、沢尻被告の逮捕でNHKはてんやわんや。川口を代役にして急きょ撮り直さなければならず、第1話を放送するはずだった来年1月5日には間に合わないと判断し、同19日に延期することを決定した。

 明智光秀を主人公とした同作で沢尻被告は、斎藤道三の娘で織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)という重要な役柄。第1話から登場するだけでなく、時代劇だけにセリフや所作などを覚えるのが大変だ。実際、沢尻被告も撮影前からみっちり役作りしていた。

 時間的な余裕がないだけに、代役探しも難航。オファーを出した何人かの女優に断られながら、最終的に受諾したのが川口だった。

「川口にとっては、大河が時代劇初挑戦になるだけに相当なプレッシャーがかかる。NHKは一刻も早く再撮影に取り掛からなければいけなかったが、研音の社長が『ウチの女優でよければ』と助け船を出したとか。NHKは感謝してもしきれないでしょうね」(芸能プロ関係者)

 NHKは、同事務所所属の女優・杉咲花(22)も来年秋から放送が始まる朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」でヒロインに起用。まさに、研音には頭が上がらない状況だ。

 そんな両者の関係性から“女優デビュー”しそうなのが、NGT48を卒業後に同事務所に移籍した山口だ。

「移籍する際、山口が条件として訴えてきたことが所属タレントに『48グループ出身者がいない』こと」(テレビ局関係者)

 NGT時代のファンによる“暴行騒ぎ”で、同グループのメンバーを巻き込む形になっただけに無理もない要求だ。山口に対するネガティブな情報も流れたことから、色眼鏡で見られるのも確かで、芸能プロダクションとして扱いにくい案件ともなった。

「そんな難航する中で手を挙げたのが、研音の社長だ。事務所内には当然、獲得に懐疑的な声もあったが、トップダウンで押し切った。つまり山口は“社長案件”。だからこそ演技経験もなく、滑舌に難がある山口を根気よく育てている。そんな経緯を知るNHKにしたら、山口を大河や朝ドラなどに抜てきして、社長に恩を返したいところでしょうね」(同関係者)

 昨今の大河ドラマは苦戦続きで、特に今月15日に最終回を迎える「いだてん~東京オリムピック噺~」はワースト視聴率を更新。山口を起用すれば、大々的にしかも好意的に報じられることは間違いないだけに、NHKにとっても“大河出演”はメリットが大きい。

「沢尻さんの代役・川口春奈といえば、『低視聴率女優』としてネット上で叩かれていましたが、代役決定直後から『頑張って!』『絶対に見るよ!』など同情を含めた好意的な声が大勢を占めている。そして、山口もネット上で熱狂的なファンを多く抱えていることで知られる。2人の出演で“同情票”のように一気に視聴率が上がる可能性もある」(前同)

 数多くのドラマを制作しているNHK。演技に不安を持つ山口にすれば、まずはBSのドラマなどで足慣らしをしてから、大河や朝ドラの大舞台に臨むこともできるだろう。

 いずれにしろ、女優として再スタートした山口の快進撃はNHKから始まりそうなムードだ。