【吉田輝和のVR絵日記】タナカ!スズキ!宇宙人をジェスチャーで撃退するリズムゲー『スペースチャンネル5 VR』

引用元:Game Spark
【吉田輝和のVR絵日記】タナカ!スズキ!宇宙人をジェスチャーで撃退するリズムゲー『スペースチャンネル5 VR』

今回プレイするのは、セガゲームスから発売されたPS4向け『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』。本作は、宇宙テレビのリポーターうららが、謎の宇宙人を相手に歌とダンスで戦いを挑む音楽ゲーム『スペースチャンネル5』シリーズの最新作です。

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ドリームキャストで第1作目が発売されて以来、バカバカしい設定とは裏腹に熱いストーリー展開や、思わず口ずさんでしまうノリノリなサウンドに、すっかり虜になりました。

今でもちょくちょくプレイしています。

そんな『スペースチャンネル5』シリーズの最新作が18年の時を経て配信されるなんて……その上VR専用タイトルなのだから、プレイする前からテンションがマックスです!

僕はうらら……じゃなくて新人リポーター!

25世紀、突如現れたモロ星人は、強制的に踊らせる効果を持つビーム光線を使い、人々を混乱に陥れていた。それに立ち向かったのは、宇宙TVチャンネル5のリポーターうらら。彼女の歌とダンスにより銀河は救われたのだった。

そして3年後……

これから新人研修のていでゲームのチュートリアルが始まるようだ。ん?もしかして本作の主人公は……うららではない?新人リポーターなのか。

どうやらピンクのカツラは不要のようだ。

過去作では方向キーやボタンを使った操作だったが、本作では2本のPlayStation Move モーションコントローラー(以下:PS Move)を使用する。

アップと言われればPS Moveを上げ、ダウンなら下げる、チューは前に突き出す、といったように、指示された通りのジェスチャーを行う。

一通りの動作を教わると「スペースポートに宇宙人が襲来し、人々を踊らせている」との緊急入電が入る。うららと共に現場に急行だ!

現場に到着すると、踊らされている人たちと宇宙人を発見する。

とりあえず頭を傾けてっと……あっ、やっぱりプレイエリアの外に……

まあいい!踊りで勝負だ!

出題されたお手本通りに、リズムに乗ってポーズを決めるのだが……あれ、ちょっとリズム早くない?

いや、リズムが早いのではなく、僕が体を機敏に動かせないだけだった。

実際の僕は運動不足の中年ボディー……!

キビキビ避けろ、ボスのパンチ!

何度かミスを繰り返したものの、徐々に体も温まってきて、なんとかお手本通りに踊れるようになった。

アップダウンアップダウンチューチューチュ!よし!

一定回数きちんと踊るとモロ星人が退散する。先程まで囚われていた人々は解放され、プレイヤーの背後に移動する。彼らも一緒に踊ってくれるのだ。

……かといって何かがあるわけではないのだが、救出するたびにバックダンサーがどんどん増えていくので、ちょっとテンションが上がる。謎の一体感……!

何体かのモロ星人を撃退すると、巨大なボスが登場。巨大な手でパンチを繰り出してくるので、指示通りの方向に身体を動かして回避する。

目の前にモノが向かってくる演出は、VRゲームではすっかりお馴染みなのだが、未だにビビっちゃう。

2年以上VRゲームをプレイしているんだけど、VRの臨場感って凄いなあとしみじみ思う。あと、自分のビビリっぷりも全然成長しねえなあとしみじみ思う。

ボスを倒すとステージクリア。次はどんな星人が登場するのだろうか……!

「タナカ、スズキ!」100のお題をクリアしろ!

ストーリーモードだけではない。連続で出される100のお題をクリアしていくエクササイズ風のトライアルダンスモードもある。

最初はお馴染みのアップダウンといった、手を動かすジェスチャーだけだが、お題が進むごとに様々なジェスチャーが要求される。

ニャーと言ったら猫のポーズ!……中年がやるにはいささか恥ずかしい。

さらにお題が進むと、愉快で意味不明なジェスチャーがどんどん追加され、スピードも早くなっていく。

タナカやスズキはL字のジェスチャー。なぜこれがタナカやスズキなのか意味はわからんが、テンションが上ってきたぜ!

100のお題をクリアする頃にはすっかり羞恥心も消えていた。それどころかゲームを止めた後にも脳内にサウンドが聞こえてくるような気がして、思わずポーズを取ってしまう……完全にハマってしまった!

18年ぶりのシリーズ最新作、堪能しました!やっぱ大好きです『スペースチャンネル5』!

ノリノリのサウンドと馬鹿らしさがありながらも熱いストーリー展開は健在。シリーズファンなら間違いなく楽しめると思います。3回連続でミスしない限りはゲームオーバー(一度でも正しく踊りきればライフが全快する)にならないので、音ゲー初心者の方でも気軽に楽しめます。

PS Moveで実際に様々なジェスチャーを取ることによって、うららたちと一緒に踊っている没入感が増しました。

ただ、全体的にボリューム不足で、ストーリーモードは1時間程度あればクリア出来てしまいます。トライアルダンスモードのお題も固定なので、何度かプレイしたら飽きてしまいました。

今後アップデートでステージが追加されることを期待しています。もちろん続編の登場も……!

『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』は、PS4を対象に配信中。PC/Oculus Quest向けにも配信が予定されています。

吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。 Game*Spark 吉田 輝和