大黒摩季、4月から6月までの全国ツアー前半戦を、延期を視野にした中止とすることを発表

引用元:スポーツ報知
大黒摩季、4月から6月までの全国ツアー前半戦を、延期を視野にした中止とすることを発表

 歌手の大黒摩季(50)が、4月11日の千葉公演(成田国際文化会館)からスタート予定だった全国ツアー「MAKI OHGURO LIVE TOUR 2020」の前半戦(4月から6月までの全20公演)について延期を視野に入れた中止とすることを、ブログで報告した。

 3か月間のツアー中止を決断したことに、大黒は「この時期に中止するのは早すぎるのではないか、何も前半戦全てを中止しなくても良いのではないか、というご意見もあるかと思いますが、私なりにあらゆる観点から冷静に真摯(しんし)に考えた結果、この新型コロナウイルスは症状が出ない場合もあり、健康に見えている人が、実はキャリアかもしれません。万が一にも感染が広がった場合、誰もが新型コロナウィルスの被害者のはずが、逆の扱いや非難の対象になってしまう。感染が出た場所も、同様に未来をねじ曲げられてしまうヒステリックな異常事態です」と説明。「ファンの皆様、家族ともいえるスタッフやバンドメンバーに万が一が起こったら、一生悔やみきれない。同時にこの異常事態が打破され、患者の皆様が本来背負うことのないストレスや負い目を感じることなく、治療に専念できる状況となることも心から願っています」と思いをつづった。

 母親(83)が、がんの治療中で肺が弱く、車いす生活であることを告白。「重篤化する恐れがあるので、外出はもちろん、ライブにも連れては行けません。故に、私自身の基準として、母や感染が重篤化する恐れがある方々にライブを見せられない状況で開催するのは、『命の危険を伴うため』決行するわけにはいかない。そう強く思い覚悟が決まりました」とした。

 ヒット曲「熱くなれ」、「夏が来る」などの応援ソングについて「健康あっての鼓舞であり、ストレス発散です」と説明。「明日から収束に向かったとしても(4月~6月は)まだその直後の開催でもあり、私なら消えない不安と恐怖の中では『心がついていけない』。一緒に大声で歌えず、汗もかけない躊躇(ちゅうちょ)ばかりのライブは楽しくないと思うのです。誰が来られて誰は来られないというのではなく、全ての皆様に来てもらい、存分に楽しんでいただきたい。それ故に、今回の決断に至りました」。悩み抜いた末に“答え”を出したことを明かした。 報知新聞社