攻めから一転、振るのは痛いので「防御力全振り」ベテラン沢崎誠の神がかりディフェンス/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
攻めから一転、振るのは痛いので「防御力全振り」ベテラン沢崎誠の神がかりディフェンス/麻雀・Mリーグ

 長年のキャリアで身に付けた大局観、勝負勘で、秀逸なディフェンスを見せた。大和証券Mリーグ2019・3月5日の第1試合、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)が大量リードを築きさらに攻め立てる南2局、絶妙のタイミングで撤退を決め、ファンを驚愕させた。

【中継映像】危険を察知する大局観 沢崎誠の神ディフェンス

 沢崎はこの場面、仕掛けて3900点のテンパイ、待ちは好形の五・八万で、調子に乗せると怖い“魔王”KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)の親番を流し、リードをさらに広げるチャンス。案の定飛んできた佐々木のリーチに対して、沢崎は無筋の3筒をほぼノータイムで勝負した。

 アガり切るまで一歩も引かないかと思われた次の巡目、やはり無筋の一万を引いて小考、スっと安全牌の1筒を切り出して撤退した。

 この絶好のヤメ時にファンは驚愕し「これは防御力全振り」「さすがだな」「能力者かなw」とざわめいた。またこの対局を解説していた山井弘(連盟)は「ここだけ止まる、みたいなのをよく見ますよね」と、沢崎の持つ独特のバランス感覚について説明していた。

 試合後のインタビューで沢崎はこの局を振り返り、「前局で佐々木のリーチに振り込みそうだったので、ナメていくとやっつけられるなと思って」と語り、対局全体を通した大局観によりここでの押し引きを正解させたと明かした。

 アガる時は一気呵成、守るに際しては思い切ったディフェンスを見せるベテランの妙技。この「流れ」を意識した打ち回しにはファンも「そういう意識だったのか」「いわゆるガレナー」「オカルト強いw」と沢崎の持つ引き出しの多さに、また驚かされていた。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。