中古価格に目玉が飛び出た!『メタルスレイダーグローリー』FC時代の終わりに登場

引用元:マグミクス
中古価格に目玉が飛び出た!『メタルスレイダーグローリー』FC時代の終わりに登場

 1991年に日本のHAL研究所から発売されたファミコン用ソフト『メタルスレイダーグローリー』は、ファミコンカセット唯一の最大容量8メガビットROMを搭載し、ハード性能を限界まで使い切ったハイレベルなグラフィックやアニメーションの実装などを実現し話題となりました。出荷数が少なくプレミアカセットの代表格とも言われる同作について、ライターの早川清一朗さんが語ります。

【画像】マンガ、ドラマCDなどに展開する『メタルスレイダーグローリー』

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 筆者が『メタルスレイダーグローリー』の存在を知ったのは、すでにファミコンをプレイしなくなっていた1994年でした。やるゲームがなくなり、何か面白いカセットを知らないかと友人同士で話していた時に、『メタルスレイダーグローリー』というファミコンのゲームがすごいと話題になったのです。

 恥ずかしながら筆者はこのとき、『メタルスレイダーグローリー』の存在を全く知りませんでした。1991年頃には筆者はスーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジンを所有しており、ファミコン新作カセットの情報は、すでに集めなくなっていたのです。
 
 すごいカセットだと話を聞いてもそれほど興味をひかれず、そのときは「ふーん」程度で流していたのですが、ある日ぶらりと出向いた秋葉原で、「ファミコンのカセットなんて中古で投げ売りしているだろう」と軽く考え探し始め……。驚愕の数字を見ることになったのです。

 3万円。

 数点の中古カセット店を周り、見つけた『メタルスレイダーグローリー』の値段を見て、目玉が飛び出るかと思いました。これ一本で、一体何本のカセットが買えるのか。店員に聞いてみると、箱や説明書などがそろった完品の買取価格は2万円で、めったに出るものではないとのこと。筆者がプレミアカセットの存在を始めて認識したのはこの時でした。

 当時は学生でお金もないので買えるわけもなく退散し、数人の友人にこのことを話したところ、返ってきたのは驚くべき返事。

 友人のなかに、『メタルスレイダーグローリー』の所有者がいたのです。 しかも、ふたりも!