撮影監督の仙元誠三さんが81歳で死去 代表作に松田優作さん主演『蘇える金狼』など

 故松田優作さんの主演映画「蘇える金狼」など数々の名作で撮影監督を務めたカメラマン、仙元誠三(せんげん・せいぞう)さんが1日午後8時2分、誤嚥の事故により自宅がある山形・川西町で死去していたことが5日、分かった。81歳だった。

 2日に通夜、3日に葬儀・告別式が親族のみで執り行われ、喪主は妻の温香(はるか)さんが務めた。

 仙元さんは1958年に松竹に入社し、67年にフリーに。アクションの撮影技術が秀で、薬師丸ひろ子(55)の主演映画「セーラー服と機関銃」や「探偵物語」のほか、テレビ朝日系「西部警察」シリーズや日本テレビ系「あぶない刑事」シリーズなどを手掛け、日本映画・テレビ界を陰で支えた。

 90年に「愛と平成の色男」や「オルゴール」などで第13回日本アカデミー賞の優秀撮影賞を受賞。2014年には長年にわたる功績により、文化庁映画賞の映画功労部門を受賞した。