ネット炎上も 芸能人の写真修整どこまで許されるか

引用元:THE PAGE
ネット炎上も 芸能人の写真修整どこまで許されるか

 芸能界ではタレントの写真の修整がたびたび話題にのぼる。最近も矢田亜希子が自身のインスタグラムへ投稿した写真が反響を呼び、一部芸能ニュースにもなった。19日付の投稿でノーファンデーションメイクを披露したところ、ファンがその美肌ぶりを絶賛する一方、ネットには「加工しているのでは?」と修整を疑う声も出たのだ。矢田の写真がどうかは知るよしもないが、芸能人の写真の修整は今後も何かと話題になりそうだ。 ネット炎上も 芸能人の写真修整どこまで許されるか イメージ写真・修整前(モデル:佐倉なこ、撮影:志和浩司)

海外セレブも『加工しないで』の動き

 「写真の修整が話題になるのは日本だけではありません」と話すのは、ハリウッドを拠点とする50代女性ライター。「欧米でもファッション誌や広告などの写真を『加工しないで』との動きが数年前から広がっています。映画『タイタニック』のケイト・ウィンスレットはじめ、修整嫌いで知られる女優は結構います」(同ライター) ネット炎上も 芸能人の写真修整どこまで許されるか 修整後 色調、肌荒れを整えた例(モデル:佐倉なこ、撮影:志和浩司)  もともと海外のセレブの間ではここ数年、おもに体形を修整することが議論を呼んできたとか。
 「女優やモデルたちの中から『自身のありのままの姿を受け入れてほしい』という気持ちや、『あまりにも“理想的”とされる体形に加工された写真が横行すると若い世代が誤った理想を持ち、健康を害する心配さえある』といった問題提起があるのです。そうした動きを受けて、フランスではコマーシャル用に撮った写真を痩せているように加工したりした場合には修整された写真であることを表示するよう義務付けられました」(前出・ライター)

デジタル時代になって簡単になった修整

 写真の修整技術自体は昔からあるものだが、近年はデジタル写真とネットが全盛になって、フィルムと印刷の時代からすると考えられないほど飛躍的に加工と拡散がしやすくなり、写真の修整についてもクローズアップされる機会が増えた。日本でも芸能人みずからSNSに自撮り写真などをアップしてファンとコミュニケーションする時代になり、アプリの加工度合いが話題になることもある。昨年はNGT48の“炎上女王”ともいわれる中井りかが写真の修整についてアンチから批判を受け、「見たくないなら見るな」と激怒したことが芸能ニュースにもなった。

 「中井の主張は、『よりかわいく撮れてるものを載せようとしているのに何が悪いの』ということです。いまや一般人でもアプリで盛った写真を載せる時代ですから、中井の言うこともわかりますが」と話すのは、スポーツ紙の40代女性記者。