沢村一樹「絶対零度」第9話香坂が姿消し10・0%

引用元:日刊スポーツ
沢村一樹「絶対零度」第9話香坂が姿消し10・0%

俳優沢村一樹主演(52)のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜午後9時)の2日放送の第9話の視聴率が10・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが3日、分かった。前回の9・5%より0・5ポイント、アップした。

【写真】主演の沢村一樹

初回から10・6%、10・7%、8・6%、9・4%、10・6%、9・2%、9・7%、9・5%だった。

日本国民のあらゆる個人情報や全国の監視カメラの映像などが集約されたビッグデータを解析し、AIが統計学的に割り出した“未来の犯罪者”を、潜入・追跡捜査して犯罪を未然に防ぐ未然犯罪捜査対策準備室・通称「ミハン」。この特命班のリーダーを務める井沢範人(沢村)は、元公安のエリート刑事。だが、ミハンシステムによるテストケース「0号」の冤罪(えんざい)事件が原因で、妻と娘を無残に殺された過去を持つ。普段は物腰も柔らかく、飄々(ひょうひょう)としていてつかみどころがない井沢だったが、その裏側には刑事としての一線を越えてしまいそうな凶暴性も内包しており、警察上層部からも危険視されていた。

第9話では、東京サミットを狙った爆弾テロの可能性が浮上する中、法務官僚でミハン統括責任者の香坂朱里(水野美紀)が突然姿を消した。井沢(沢村一樹)は、香坂の端末に、テロに関するデータが残されていることを知る。だが、山内徹(横山裕)らは、ミハンの法制化を願っていた香坂がテロに関わっていることなど信じられるはずもなかった。

井沢は、香坂の過去を、山内たちに打ち明ける。26年前に映画館で神経ガスを撒いて多くの死傷者を出した男が香坂の父親であること、事件の数年前に両親が離婚し、香坂は法務省の官僚と再婚した母親に引き取られた。香坂には弟がいたが、父親の凶行に巻き込まれていた。その際、香坂の弟は奇跡的に一命をとりとめたものの、激しいバッシングに絶望し自殺していた。弟への贖罪(しょくざい)と、殺人者の娘という十字架を背負って生きてきた香坂がテロを起こすはずがない。しかし、なぜ香坂はミハンを頼らず、1人で行ってしまったのか。

そのとき加賀美聡介(柄本明)は、香坂がミハンで何かを調べていた形跡を見つける。そこには、海外の紛争地帯を渡り歩いてきた元傭兵(ようへい)の里谷隆一(高岩成二)らテロ実行部隊と思われる男たちの情報があった。一方、警視庁の捜査員たちは、テロリストの潜伏先候補を徹底的に調べていた。そんな中、井沢は、里谷が公安のトップしかその存在を知らない「マルトク」と呼ばれる協力者であったことをつかみ、公安部の曽根崎正人(浜田学)のもとへと向かった。