「きょうの猫村さん」コミックファンも納得 松重豊の半端ない愛され度

「きょうの猫村さん」コミックファンも納得 松重豊の半端ない愛され度

 4月からテレビ東京で実写ドラマ化されることが発表された、「きょうの猫村さん」(4月8日スタート、毎週水曜深夜0時52分)。

 原作はほしよりこ氏の大人気コミックで、主人公は2足歩行の猫「猫村ねこ」だ。自分を拾ってくれた飼い主「ぼっちゃん」との再会を果たすため、家政婦として働いてお金を貯めるべく村田家政婦紹介所の門を叩き、人間の家庭で働くようになるという設定。2分30秒のミニドラマとなる。

 猫村ねこを演じるのは俳優の松重豊(57)。誰も想像し得なかったこのキャスティングには、ネット上も〈まさかの男性が猫村さんに!?〉〈猫村さんって雌だよね?〉などと、大いにザワついているようだ。

「思い切った決断だとは思いますが、ファンの多い猫村さんを女優さんが演じるとなると、たとえどんな人でも〈イメージと合ってない〉〈実写化してほしくなかった〉なんて批判が出かねない。それならいっそ誰もが思いつかないキャスティングのほうが、功を奏することもあるでしょう」(テレビ誌ライター)

 実写化発表を知らせる記事に付いたコメントには、〈亡くなったからかなわないけど、市原悦子さんに演じてほしかった〉〈小林聡美さんがイメージ〉〈平岩紙さんがよかった〉などなど、<女優さんに演じてほしかった>という声も、確かにあるにはあるが……。

「とはいえ、〈松重さんが演じるなら間違いないだろうから、これは見る!〉と“松重猫村さん”を楽しみに待つ声の方が圧倒的に多いんですよ。今回のことで、いかに松重さんの好感度が高いか、改めて感じさせられました」と、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は、こう続ける。

「『孤独のグルメ』の井之頭五郎だって、ドラマスタート時には<もう少し若いイメージ>などと、松重さんに違和感を唱える声もなくはなかった。それが今では“国民的キャラクター”となっており、大みそかの特番を見ないと年を越せないと感じる人もいるぐらい。高い演技力はもちろん、ひょうひょうとした不思議な魅力のある松重さんですから、猫村さんもきっと自分のものにされるでしょう。シリーズ化もあり得ますよ」

 テレビ東京の小孫茂社長も、2月27日の定例会見で、「今日の猫村さん」を猛アピール。

「井之頭五郎さんから、それとはまた別のハマリ役を自ら買って出ておやりになる」と話し、さらに「松重さんの意欲に賛同された方が多くて、キャスティングも協議中・交渉中と聞いておりますが、すごいメンツが揃う深夜番組になろうと思います」と出演者が豪華であることも匂わせた。

 多くのファンを持つ「今日の猫村さん」と、愛され俳優の松重豊。どうやら最強のタッグとなりそうだ。4月が楽しみである。