セフィロスが『ファイナルファンタジーVII リメイク』でミッドガルから登場する理由とは？

『ファイナルファンタジーVII リメイク』のプロデューサーである北瀬佳範氏は、IGNとのインタビューでセフィロスがオリジナルよりも早く登場する理由について説明している。
ミッドガル脱出までという、オリジナルの序盤に値する部分を描くリメイクだが、悪役を最初の数時間でほとんど明かさないのはさほど不思議ではないだろう。ところが、その部分で1本のゲームを作るとなると、そこまで隠す必要はないだろう。

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オリジナルでもディレクターを務めた北瀬氏は、「当時のプレイヤーはゲームの世界やキャラクターをまだ知らないわけですから、セフィロスという脅威的な存在を徐々に明かすようにしていました。セフィロスに会う前に、まずは彼が残した被害を目にしたり、噂を聞いたりすることで、会う前からその恐ろしさを知っていくわけです」と語った。
「もちろん、今はセフィロスというキャラクターも広く知られていますから、オリジナルのように隠す必要はないと思っています」と北瀬氏はさらに説明した。
「今回のリメイクではセフィロスがたくさん登場しますし、クラウドのライバル的な存在になりますので、それをリメイクの1作目からしっかりと入れたかったんです」

セフィロスは『ファイナルファンタジーVII リメイク』の複数のトレーラーに登場しており、その一部ではクラウドと戦っているようにみえる。セフィロスが実際にそこにいるのか、それともあくまでクラウドの想像なのかについては現時点ではまだ明らかではない。
セフィロスというキャラクターがすでに広く知られていることについて、北瀬氏はそれがFFVIIをリメイクすることになった大きな理由の1つだと語った。
「FFVIIをプレイしたことはないけど、キャラクターだけは知っているという人も多いと思います」と北瀬氏。
「キャラクターの設定やストーリーが好きで、だけどその原点であるFFVIIを遊んだことがない人も多いんです。プレイしたいと思っても、初代PlayStationのグラフィックスで遊ぶという選択肢しかなかったので、もっと現代的なビジュアルのクラウドやセフィロスで遊べるようにしたいと思いました」

セフィロスは『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII』、『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』、「キングダム ハーツ」シリーズなど、多くの作品でよりリアルなビジュアルで登場している。確かに、現在のゲーマーにとって初代PlayStationのゲームに戻ってまで、その原点を知るのはなかなかハードルが高いだろう。
『ファイナルファンタジーVII リメイク』の体験版は3月2日より配信されている。本作を4時間ほどプレイしたプレビューもチェックしてほしい。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』は4月10日、PS4向けに発売予定。 Matt Purslow