宝塚音楽学校第106期生が卒業 コロナ対策で予科生からの花束贈呈は中止

引用元:スポーツ報知
宝塚音楽学校第106期生が卒業 コロナ対策で予科生からの花束贈呈は中止

 宝塚歌劇の舞台人・タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市、小林公一校長)の卒業式が2日、同校で行われ、2年間で歌劇の基礎を学んだ39人が巣立った。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、予科生(第107期生)を含む生徒は式典中のみマスクを外して出席。予科生から卒業生への恒例の花束贈呈セレモニーは中止になった。それでも記念撮影ではそれぞれスミレ色のブーケを手に「106期、ONE TEAM!」の掛け声で、笑顔をこぼした。

 首席で小林一三賞を受賞した平野花奈さん=東京都世田谷区出身=は式典終了後、「こうして卒業式を無事終えられてうれしい気持ちでいっぱいです。セレモニーが中止になり残念に思いますが、一日も早い収束を願っています」と卒業生を代表して話した。

 平野さんは身長171センチで男役志望。2月の卒業公演「文化祭」の演劇では準主役を演じた。憧れのスターに雪組2番手・彩風咲奈の名を挙げ「ダンスが好きなので、ダイナミックに体全体で表現して、舞台のどこにいても輝いて見えるようになりたい」と精進を誓った。

 39人はこの日午後、宝塚歌劇団に入団。令和になってからは初の入団生となる。4月24日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA」のラインダンスで初舞台を踏む。 報知新聞社