突然少年 メンバーの脱退で実感した『辺りを見渡せばきっと側に誰かいる』こと

引用元:TOKYO FM+
突然少年 メンバーの脱退で実感した『辺りを見渡せばきっと側に誰かいる』こと

突然少年が、2月27日(木)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。2月12日に配信リリースされたミニアルバム『辺りを見渡せばきっと側に誰かいる』について、パーソナリティ・とーやま校長の質問に答えました。その後編。突然少年は、当番組が開催していた10代限定の夏フェス「閃光ライオット2014」のグランプリバンド。このイベントのMCを務めていたとーやま校長とは、久々の再会となりました。

とーやま校長:2月12日にミニアルバム『辺りを見渡せばきっと側に誰かいる』がリリースになっていて、え~……好き!

突然少年:ありがとうございます(笑)。

とーやま校長:なんで好きなのか? も明確にある。突然少年先生は、ずっとそうだと思うけど……何者でもないものに対して、曲を届けている気がしていて。SCHOOL OF LOCK! を聴いてくれている10代のみんなは、たぶん何者でもない奴らがたくさんいる。だから、突然少年の曲はSCHOOL OF LOCK! の生徒にとっては、どの曲も主題歌だと思うし、今回の曲たちもそうでしかなかったから。だから俺は(番組に)来てほしかったし、直接届けてほしかった。

とだげんいちろう(Ba./Cho.):本当に……みんなと一緒だよね。だからこそバンドをやるというか。高校のときに軽音楽部に入って、いまもワイワイやっている感じだよね。

カニユウヤ(Gt.):さっき、高校のときの演奏(閃光ライオットの音源)を聴いて、「いまとそんなに変わってないな」って(笑)。

とーやま校長:技術は上がっているでしょ?

カニ:そうなんですけど(笑)、考えていることはそんなに変わってないんだなって思いました。

大武茜一郎(Vo./Gt.):相変わらずモゴモゴ喋っているし(笑)。

とーやま校長:じゃあせんちゃん(大武)としては……俺たちと出会ってもう6年とか経っているんだけど、もちろんバンドとして進んではいるでしょ?

大武:そうですね。やりたかったバンドと(一緒に)やったりとか、新しいシングルを出したりとか……各地でライブもやって、バンドとしては前に前にいろんな場所に進んでいっている感じだけど。

とーやま校長:ちなみに、ライブって2019年は何本やったの?

大武:たしか140……。

とだ:142本?

とーやま校長:142?! 3日に1回以上やっているってことでしょ? これが最高ぐらい?

大武:いや、もうちょっと前は150……。

とーやま校長:やってんだ! でも……今回のアルバムには、タイトルの『辺りを見渡せばきっと側に誰かいる』という曲は入っていないじゃないですか。でも突然少年にとっては、大切な言葉ってことなの?

とだ:そうです。これは2019年の9月に、ドラムのよっしー(良原涼太)といったんお別れということになったんですけど……8年間も一緒にやってきたので、僕らも頭が真っ白になっちゃったんです。で、そのときに、繋ぎとめる言葉というかキーワードがめちゃめちゃ大事で、そこから作った曲が、今回のミニアルバムに入っているんですけど。今回アルバムを出すってなったときに、この『辺りを見渡せばきっと側に誰かいる』というワードが……なんだろうな、“辺りを見渡しても1人だ”と感じていたときだったんです。よっしーがいなくなったときが。

とーやま校長:仲間も助けてくれる人もいないっていう?

とだ:そうですね。右も左もわからないし。僕としてはせんちゃんもカニも、よっしーがいなくなったことで距離が遠くなったように感じてしまっちゃって……。でもふと見渡すと、隣にはカニとかせんちゃんとかがいてくれたなっていう。そういうのを歌にしたいな、って僕的にはあったんです。うん……。

大武:俺もそうですね。ずっと同じメンバーでバンドをやっている人たちが、憧れというかかっこいいと思っていて……突然少年も誰かが辞めるってなったら、解散だろうってずっと思っていたんです。誰かが欠けてしまったら、それは突然少年じゃないだろうと。でも、よっしーが辞めるってなったときは、正直、続けるという選択肢を選ぶしかなかったんですよね。やっぱり、いままで出会ってきた人たちの顔を思い浮かべると、絶対続けなきゃだめだよなぁって思って。でも実際に“これからどうしよう?”というのもあって……新しいドラムを募集したんですけど、いままでに出会ったバンドマンが来てくれたり、全く初対面の人が応募してくれたりしたんです。よっしーが抜けたことで別れもすごく実感したし、新しい出会いも知ったし。だから、『辺りを見渡せばきっと側に誰かいる』って、この時期を過ごした僕らにとっては象徴の言葉だなって思っています。

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