ナイナイ岡村体重3キロ減で“本格俳優”転身説浮上 NHKの救世主に

ナイナイ岡村体重3キロ減で“本格俳優”転身説浮上 NHKの救世主に

 お笑いコンビ、ナインティナインの岡村隆史(49)に芸人から俳優業への本格転身説が浮上している。出演中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で岡村扮する美濃の農民・菊丸役に称賛の声が上がっているのだ。さるドラマ関係者はこう話す。

「菊丸の存在感と強烈な個性は、役を普通に演じていただけでは絶対に醸し出せるものではない。架空の人物である菊丸も岡村が演じることで実在していたと思わせる迫力がある」

 時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野氏もこう評す。 

「岡村さんは『決算!忠臣蔵』の準主役で時代劇の経験があります。その時もすごくいい存在感を放っていましたが、今回もいい味を出しています。実在する戦国武将の役ではなく、架空の役ですが、今後“忍者的な動き”をしそうで、キーマンになっていきそうです」

■現場では真剣そのもの

 岡村も芸人としてはベテランの域に入り、現在、ナイナイ2人のGP帯のレギュラー番組では「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)の1本のみ。岡村単体でも「東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい…」(同)と「チコちゃんに叱られる!」(NHK)があるくらいだ。そのため今回の大河出演には俄然ヤル気になっていたという。

「岡村は菊丸になりきるために体重を3キロ近く落としているんです。さらに台本も他の人のパートまで読み込み、完璧に暗記しています。本人は、テレビのバラエティーやラジオ番組などでは、収録時の話を笑い話にしてネタにしていますが、それは彼ならではの照れ隠しですよ。現場では一切、笑いもなく、真剣そのものです」(前出のドラマ関係者)

 一方、俳優業に目覚めた岡村の好演にNHKサイドも対応し始めているようだ。

「菊丸の露出を増やしているんです。しかも菊丸は今後、ドラマが展開する上で絶対に外せない重要なキーマンになってくる。忍びの者として長谷川扮する明智光秀に仕え、本能寺の変を決起する重要な情報をもたらすという大役なんです」(制作関係者)

 さらにNHKでは、菊丸をフィーチャーすることで初回19・1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)から回を重ねるごとに右肩下がりの同ドラマの視聴率を復活させるべく、ある秘策が練られているという。

「門脇麦扮する駒は明智に思いを寄せているが、いずれ、菊丸と夫婦になって共に明智を支えるというプランが浮上しています。要は菊丸の恋愛物語をもう一つの軸にして数字を取ろうという戦略です」(前出のドラマ関係者)

 前出のペリー氏もこう続ける。

「戦国モノは、表で武将同士が華々しく対決している陰で“草の者”つまり忍者などが情報戦を展開していたり、一般の庶民がサイドストーリーを演じていたりするのも見どころのひとつです。特に菊丸のような庶民目線の人物が出てくると、視聴者と近い目線なのでドラマが分かりやすくなるという利点もある。今後の菊丸自身や駒ちゃんとの関係も楽しみですね。個人的には岡村さんの高い身体能力を生かした活劇シーンなども見てみたいです」

 岡村=菊丸がNHKの救世主になるか。