「もう俺ら終わったやん」flumpoolが嘆きながらもついた『素晴らしき嘘』

引用元:TOKYO FM+
「もう俺ら終わったやん」flumpoolが嘆きながらもついた『素晴らしき嘘』

flumpoolが、2月26日(水)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。この日発売のニューシングル『素晴らしき嘘』について、パーソナリティ・とーやま校長の質問に答えました。とーやま校長:flumpool警備員は、本日2月26日にニューシングル『素晴らしき嘘』がリリースとなっております。おめでとうございます!

flumpool:ありがとうございます!

とーやま校長:これ、ドラマの主題歌なんですよね?

山村隆太(Vo.):そうなんですよ。吉高由里子さん主演の「知らなくていいコト」という……。

とーやま校長:水曜日放送?

山村:そうです。

とーやま校長:あれ……?

阪井一生(Gt.):これ、よくいう“裏かぶり”みたいなやつ?

尼川元気(Ba.):アカンやつちゃうの?!

全員:(笑)。

とーやま校長:俺が聞かないほうがよかったのかな……?(笑)。曲はドラマの脚本を見て作ったんですか?

山村:そうですね。監督さんプロデューサーさんと話をさせてもらって……主人公は週刊誌の記者なんですけど、真実を暴く立場なのに暴かれたくない過去があるという話で。そういうあらすじを聞いて、真実を求めすぎるのもどうかなのかなと思ったんです。人が人を思ってつく嘘なら、そこにはきっと大事な何かがあるんじゃないかなと。

とーやま校長:うん。

山村:いまって、何でもかんでも裏表をつけすぎているような気がして……。

とーやま校長:ツイッターとか見ていてもそうですよね。

山村:そうですね。だから言葉の裏にある思いをちゃんと読める力というか、相手の意図をくむことが求められている時代なんじゃないかなと思ったので、そういう気持ちを書いた曲ですね。とーやま校長:僕もそうですけど、聴く人によっては痛いところを突かれたとか、グイっと首元をつかまれるという感覚になったかもしれないです。ミュージックビデオも見たんですけど、でっかい目に「お前のことを見ているからな!」、「お前はちゃんと本当のことを言っているか? 表だけの言葉じゃないのか? 隠してないのか?」とか、いろんなことを言われている気がしました。

山村:イントロのところに出てくる目ですね。この曲では、“相手の心を読む”ということを伝えたかったんです。

とーやま校長:はい。

山村:これはメンバーの話なんですけど……僕の声が出なくて活動休止になったんですけど、そのころはリハをやっても全く声が出なかったんです。それで絶望的な気持ちになっていたときに、メンバーは意外と普通だったというか。今日の感じと全然変わらないか、ちょっと明るいくらいのテンションで僕に接してくれたんです。

とーやま校長:はい。

山村:でもそんなん考えたら、絶対“嘘”ってわかるし……。僕にプレッシャーを与えないように、みんな嘘をついていたというか。

とーやま校長:それは、隆太警備員がいない所で、「こんな感じでいったほうがいいんじゃない?」という話し合いがあったんですか?

小倉誠司(Dr.):いや、全くないですね。

尼川:でもいない所では、ボロッカスに言っていましたけど(笑)。

阪井:トイレに行く度に、「もう俺ら終わったやん」って(笑)。

全員:(笑)。

阪井:いる所では、「もう1回やろか? な?」って。

とーやま校長:隆太警備員的には、それが嬉しかった?

山村:そうですね。でも30年近い付き合いなので、僕としては違和感もあったんです。「普通じゃないな」とは感じていましたけど、あとあと話を聞いて優しい嘘があったことを知りました。いま振り返ると、そういう優しい嘘に支えられていたんだなって思いますし。そういうところから歌詞が生まれました。