槍も盾も自作 “FGO美女”が語る造形への想い「手に持ったときの大きさが大事」

引用元:オリコン
槍も盾も自作 “FGO美女”が語る造形への想い「手に持ったときの大きさが大事」

 数あるサブカルコンテンツと並び、今や日本を代表するポップカルチャーの一角として、海外からも注目されているコスプレ。昨今では毎週末、全国でさまざまなイベントが開催され、いずれも好評を博しているが、先ごろ幕張メッセで実施された『ワンダーフェスティバル2020[冬]』(以下、『ワンフェス』)も、多くのコスプレファンから支持されている人気イベントのひとつ。そんな『ワンフェス』で見つけたコスプレイヤーたちに“自作衣装制作時のこだわりポイント”などを聞いてみた。

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 作品別に見てみると、『ワンフェス』で多かったのは、『Fate/Grand Order(以下、FGO)』のサーヴァント。同イベントの理念に則ってか、自作衣装で参加していたレイヤーが大勢いて、玄奘三蔵に扮する照井るゐさんは「ボディラインをきれいに見せたかったので、一から作りました。既製品を買って、自分のスタイルに合うように調整する…という方法もあるんですけど、最初から自分で作ったほうが細かいところまで調整できるので、『ワンフェス』に限らず、コスプレ衣装は毎回、自作しています」とコメント。

 ちなみに今回用意した衣装は、やや露出度が高く、真冬のイベントで着用するには不向きな印象を受けるが、これについては「何日もかけて衣装を用意していくうちに“このキャラクターのコスプレをしたい”という思いがどんどん強くなっていって。そのおかげか、イベント当日の暑さや寒さはほとんど気にならないですね」と話してくれた。

 同じく『FGO』のブラダマンテに扮する丹波あずささんは、今回初めて武器の自作に挑戦したという。「せっかく『ワンフェス』に参加するからには、造形にこだわったコスプレをしたい」との思いで槍と盾を制作。その出来栄えには自身も満足している…とのことで、「もともと衣装は既製品を買っていたんですけど、なかなか納得のいくものが見つからなくて…。生地の素材や造形にもこだわりたかったので、気がついたら自分で作るようになっていたんです。今回の槍と盾もその延長で、“手に持ったときにちょうどいいサイズの武器がほしい”という思いから、自作に挑戦してみました」という裏話も聞かせてもらえた。

 ジャンヌ・ダルク[オルタ]に扮するぐぐるさんは、衣装制作が得意な友だちに依頼して、全身の造形物を作ってもらったという。そんな彼女に、コスプレするキャラクターを選ぶ際の基準を聞いてみたところ、「自分の容姿は気にせず、好きなキャラクターのコスプレをしています。“このキャラなら似合うはず”と思って試してみて、しっくりこなかったらショックだけど、最初から“好きだからやる”というスタンスで取り組めば、そんなことは気にならないので。それで評判がよかったら嬉しいし、今後はこういった方向性のコスプレもしてみよう…という指針にもなるので、今回の衣装も難しく考えず、やってみたいと思ったから選びました」とのことだった。

 「『ワンフェス』に参加するのは今回で2度目です」と話す陽莉さんが扮するのは、ナーサリー・ライム。「スカートの形がきれいに見えるよう、なかに厚めのパニエを履いて、ボリューム感を出しました」とのことで、イベントに参加した感想を聞くと、「造形レイヤーさんが多いので、他のコスプレイベントとはちょっと雰囲気が違いますね。次に参加するときは、私も造形にこだわった衣装を用意するつもりです」と話してくれた。

取材・文=ソムタム田井