【2020冬アニメ】『群れなせ!シートン学園』動物達の「リアル」に感情移入必至?

引用元:マグミクス
【2020冬アニメ】『群れなせ!シートン学園』動物達の「リアル」に感情移入必至?

 TOKYO MXなどで2020年1月から放送中のTVアニメ『群れなせ!シートン学園』は、あらゆる種族の動物が共同で生活する私立シートン学園を舞台に展開するドタバタコメディ。原作は山下文吾氏の同名マンガで、CygamesのWebマンガサービス「サイコミ」で連載中です。

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 学園の動物たちは主に同種族間で群れを作っているのですが、人間のオスである間様人(まざま・じん/CV:石谷春貴)は、独りぼっちのメスのオオカミ、ランカ(CV:木野日菜)と行動を共にするようになります。そのうち、コアラやナマケモノなどさまざまな種族の仲間が加わり、学園内でも稀な“異種族の群れ”として活躍します。

『群れなせ!シートン学園』の魅力は、動物擬人化による「キャラクターの個性」。登場人物たちのほとんどは擬人化された動物で、二足歩行で生活を送っています。メスはほぼ人間の女の子の姿に、耳や尻尾が生えているように描かれ、オスたちは動物の姿そのままで描かれています。

 人間のオスである主人公の周りに美少女たちが集まるハーレム状態になるほか、服を脱いだり、相手を舐めたりといった、人間同士では「NG」な行為が「動物なので」ということで許されてしまいます。

 近年は、『けものフレンズ』や『BEASTARS』のように、動物の擬人化アニメが人気を博しています。理由のひとつとして考えられるのが、登場人物たちが個性豊かになる点です。キャラクターの背景に動物の生態や特徴、さらには他の動物との関係性なども盛り込むことができるのです。

 例えば、シマウマは馬よりもロバに近い種で、そのことをコンプレックスに思っていたり、コアラの握力が1トンあるという都市伝説から、可愛いコアラの女の子が馬鹿力だったりします。動物たちは人間がデザインしたものではなく、自然界が生み出したものだけに、動物を擬人化したキャラの背景や他のキャラとの関係性には、より厚出る印象です。

 そして、『群れなせ!シートン学園』最大の特徴は、動物たちの情報量が非常に多いことです。登場人物の性格、関係性、描かれるコメディやドタバタ展開は、実際の動物たちの生態や習性がもとになっていて、野生動物のリアルが擬人化動物たちによってコミカルに描かれてるのです。

 さらに深読みすれば、この作品は「共生」という普遍的なテーマを扱った娯楽アニメともいえます。独りぼっちだった動物たちが「料理部」の仲間に次々と加わり展開していくストーリーは、アニメ好きのみならず、動物好きも楽しめるでしょう。

※TVアニメ『群れなせ!シートン学園』は、TOKYO MXなどで毎週月曜日深夜24:30から放送中。Amazonプライムビデオ、GYAO!、dアニメストアなどでも配信されています。

(C)山下文吾・Cygames/アニメ「群れなせ!シートン学園」製作委員会 二木知宏